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東洋医学へのいざない 第16回 具体的な治療は? 体表観察で治療効果を確認

吉川 正子

鍼灸師

 5、6年前から慢性的な疲労により朝起きられず、頭痛、吐き気などもあり、1年半前から夕方になると毎日全身にじんましんが出るので病院でもらった薬で症状を抑えているという患者さんが、かかりつけの病院から紹介されて治療にやって来ました。

 症状は、側頭部がズキズキ痛く、後頭部が詰まるような感じということ。これは「胆」の経脈に当たります。吐き気は、「胃」の経脈が下に通らないときに出る症状...