勝毎電子版ジャーナル

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千島海溝沿いで発生するプレート間地震の評価対象領域(政府地震本部ホームページより)

「次の一歩を考える時期」 切迫する道東沖超巨大地震 静穏期に警戒も

小林 祐己

JICAグアテマラ事務所企画調査員

 2011年の東日本大震災に匹敵するマグニチュード(M)9クラスの「超巨大地震」が切迫する十勝沖を含む千島海溝南部。17世紀の前回地震からすでに400年と満期を迎える中、この海域では08年を最後に大きな地震が起きておらず、「静穏化」を警戒する意見もある。一方、東日本大震災以降、道東沿岸では巨大地震による津波への備えが進んでいるが、専門家は「次の一歩を考える時期」とし、命だけでなく被災後の社会経...