勝毎電子版ジャーナル

勝毎電子版

「命を守る」文化をもう一度 広がるタイムライン防災 水害犠牲ゼロを目指して

小林 祐己

JICAグアテマラ事務所企画調査員

 台風などによる豪雨災害が全国で深刻化する中、自治体や関係機関が防災対応をあらかじめ時系列でまとめて災害に備える「タイムライン」(防災行動計画)作成の動きが広がっている。11月6日には「水防災タイムライン」の全国大会が札幌で開かれ、道内の自治体ネットワーク構築が宣言された。堤防などで災害を防ぐハード対策の限界が指摘され、国も「いかに命を守るか」のソフト対策重視を掲げる“巨大災害時代”に、タイムラ...