日本酒ことはじめ(1)「好みの日本酒の見つけ方」
<STEP1> 自分の好みの味を知ろう
■「濃淡」どちらが好き?
「淡麗」…味や飲み口がスッキリしている
「濃醇(のうじゅん)」…味が濃厚でしっかりしている
「中口」…淡麗と濃醇の中間
■「甘辛」どちらが好き?
「辛口」…酸味が多い
「甘口」…酸味が少ない
<STEP2> ラベルを見てみよう
(1)特定名称酒でわかること
■特定名称酒…「純米酒かどうか」「米をどのくらい削っているのか」などの基準にのっとった日本酒のこと。全部で8種類あるが、まずは以下の3種を押さえておくと良い
(2)酒母造りでわかること
■酒母造り…「酒母」は日本酒を醸造するために培養された酵母のこと。酒母によって製造方法の名称は異なる
●「生酛(きもと)・山廃(やまはい)」→乳酸菌を一から育て、酵母を培養してから酒母を造る。製造期間は1カ月以上
●ラベルなどに記載が無い場合は「速醸」→「速醸酛(そくじょうもと)」という既成の乳酸を添加して造る。製造期間は3週間以下
(3)精米歩合でわかること
■精米歩合…白米のその玄米に対する重量の割合。例えば「精米歩合60%」とは、玄米の表面が40パーセント削り取られているということ
精米歩合が高いと、雑味がなく マイナスになればなるほど「甘口」上品な味わいになる
(4)日本酒度でわかること
■日本酒度…日本酒の糖度を示す指標
数字がプラスになるほど「辛口」、マイナスになればなるほど「甘口」
(5)酸度でわかること
■酸度…日本酒に含まれる有機酸の量
数字がプラスになるほど「辛口」、マイナスになればなるほど「甘口」
まとめると…
取材協力/久楽屋
帯広市西2条南1丁目6
Tel:0155・24・3966
営:10時~20時(日曜、祝日は~19時)
休:正月のみ
※フリーマガジン「Chai」2020年12月号より。
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【特集】日本酒ことはじめ
米文化とともに歩みを始めた日本酒は、神事や生活にも欠かせない日本の「国酒」。種類も多彩で一見難しそうですが、知るほどに奥深い魅力があります。今年は帯広畜産大学の敷地内に酒蔵が誕生し、酒造りからも目が離せません。せっかくだから、十勝でおいしい日本酒を楽しみましょう。初心者にも分かりやすい好みの日本酒の見つけ方や、造り手の思いなどを紹介します。
日本酒ことはじめ
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