十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年11月号

特集/おいしいチーズがある幸せ

おいしいチーズがある幸せ(5)「チーズ愛を語れ!~市山展年さん」

「北海道・十勝のチーズ工房を紹介するお手伝いができれば」と全国百貨店の催事でチーズの販売を行っている

 十勝のチーズの魅力に、すっかりハマってしまった人たち。チーズに熱き思いを抱く2人に話を聞きました。

異業種からの転身 全国へ十勝のチーズの魅力を発信
ICHEESE(アイチーズ)代表 市山展年(のぶとし)さん

 チーズ好きが高じ、異業種からチーズ業界へ飛び込んだ市山展年さん。自身の会社を立ち上げ、十勝野フロマージュのチーズ製造・販売に加え、道内のチーズを集めて提案するバイヤーとしての役割も担う。

 元々、市山さんは帯広市内の印刷会社に勤務。企画や営業、イベント運営などに携わっていた。「その頃チーズは好きだったが、特別情熱を注いではいなかった」と市山さん。ECサイトの立ち上げ時に、食品の取材にも携わり「チーズは土地や作り手で味わいがガラッと変わる。奥深さにますますひかれた」と、19年勤めた会社を退職し、キサラファーム(清水町)に転職。ヤギの飼育、チーズの製造・販売までこなし、知識や技術を蓄えた。現在は十勝野フロマージュでブルーチーズの製造も担う。

 十勝のチーズの魅力を発信すべく、市山さんには次なる構想がある。「お客さまから『色々な工房のチーズを少しずつ食べたい』との声が届く。十勝の工房のチーズを組み合わせたオリジナルアソートを作りたい」とチーズへの情熱は衰えを知らない。

十勝野フロマージュの〈田楽みそ漬けカマンベール〉をおにぎりやごはんのお供にアレンジ。「炊き立てごはんに載せるとトロリと溶けたチーズと味噌が合う」と市山さんはチーズのアレンジ法も提案してくれる

製造に携わる十勝野フロマージュの〈ブルー・ド・フロマージュ〉702円


問い合わせ/Instagram:icheese.hokkaido

※フリーマガジン「Chai」2025年11月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。