十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年10月号

特集/気になった時が訪れどき、限定オープンの店

気になった時が訪れどき 限定オープンの店(9)「『営業日』限定の店~和輪(ここのわ)、クーシヤルヴィ」

ミニサイズは150円、カップ420円、ホール750円。取材日は〈チョコチップばなな〉(ほうじ茶)〈にんにくチーズ〉

 週に数回しかオープンしていないので、たまたま訪れた人はラッキー。お目当ての品が売り切れる前に、早めに来店しよう。

【Only】
水・土曜


清水町 和輪(ここのわ)
野菜の魅力を米粉スイーツで表現
 隠れ家のように住宅街の中にたたずむ米粉シフォンケーキ専門店。地元の新鮮な野菜を組み合わせた新感覚のシフォンケーキを提供する。カボチャ、ニンジン、ピーマン、ゴボウが定番で、そのほか気まぐれスイーツが店頭に並ぶ。

玄関先で販売。看板が出ていたら営業中の目印


 シフォンケーキは、野菜を乾燥させて作るパウダーを、米粉の生地に混ぜてじっくり焼き上げる。野菜の甘みを活かし、使う砂糖は最低限に。ヤシ糖やキビ糖など体に優しい素材を使う。

 「新鮮な野菜に付加価値をつけて魅力を発信したい。野菜嫌いな人が野菜を食べるきっかけになれたら」と店主の佐藤淑美さん。「アレルギーの人の力になりたい」と小麦粉や牛乳、卵を使わない新たなスイーツも開発中。

店主の佐藤さん。明るく出迎えてくれる佐藤さんとの立ち話も楽しい

今年4月にオープンしたばかり。富良野、釧路、北見など管外から客が訪れることも


清水町御影東6条5丁目4-2
営:10時30分~15時
休:月・火・木・金・日曜(水・土曜営業)
Instagram:coconowa.chiffon



マリメッコ、アラビアといった人気ブランドの品のほか、1970年ごろに使われていた食器など1点ものも多い


【Only】
水・金・土曜


更別村 クーシヤルヴィ
北欧雑貨に囲まれ元気をチャージ
 古民家を改築した建物の一角で、ひっそり営む北欧雑貨の店。新しい木の香りが漂う居心地のいい店内に、個性的なデザインのグラスや布地、アクセサリーなどが並ぶ。

アクセサリーやヴィンテージの布地も人気。洗練されたデザインの中に、温もりも感じられる


 「雑貨は心の栄養です」と笑顔で話すのは、店主の山田和美さん。約15年前、家族でフィンランドを訪れた際にヴィンテージの食器類にほれ込み、何度も北欧へ足を運んでお気に入りを集めてきた。雑貨収集の趣味が高じてイベントでの出店を始め、今年の4月から念願の自店を切り盛りする。

店主の山田さん。山田さんが愛するフィンランドの「クーシヤルヴィ湖」が店名の由来


 山田さんがインターネットで販売を行わないのは、商品を手に取って悩む時間も買い物の醍醐味(だいごみ)と考えているから。その思いに共感した雑貨ファンが、十勝管外からも数多く訪れている。

外壁に書かれた店名が目印。建物内に訪問看護を行うNPO法人「かしわのもり」などの事務所もある


更別村更別633-7
営:12時~17時
休:月・火・木・日曜(水・金・土曜営業)
Instagram:kuusijarvi_
※不定休あり。事前にSNSで確認を

※フリーマガジン「Chai」2025年10月号より。
※※撮影/辰巳勲、平栗玲香。写真の無断転用は禁じます。