十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年10月号

特集/気になった時が訪れどき、限定オープンの店

気になった時が訪れどき 限定オープンの店(4)「間借りのスイーツ店~Oyatsu no jikan(おやつのじかん)、Maison chou chou(メゾン シュ シュ)、喫茶ゆゆひ」

〈ガトーフォンダン〉や〈キャラメルバナナ〉などのケーキがずらり。外国のお菓子店がモチーフ

【Happy】
 手作りスイーツがそろう間借り店が、女性を中心に大人気。誰かに教えたくなる、とっておきの店がそろいました。

Oyatsu no jikan(おやつのじかん)
 営業日には長蛇の列ができ、早い時は開店2時間で完売してしまうほど今注目の菓子店。スコーンやケーキなど15種類以上の日替わりスイーツが美しく並び、待つ時間も心が躍る。使う素材はなるべく地元産かつ、オーガニック食材やキビ砂糖などで体にも優しい。

 「忙しい日々の中の、ご褒美スイーツになれば」と店主の牧野茜さん。メニューはすべて気まぐれなため、今日は何があるかと訪れるまでも胸が高鳴る。

「休みを取ってきてくれるお客さんもいてありがたいです。みなさんのワクワクした姿を見れるのがうれしい」と店主の牧野さん

列が長い時は整理券を配布することも。来店前の注意事項や詳しい場所、日時はインスタグラムをチェック


販売場所:元気の里とかち(音更町ひびき野仲町1丁目9-16)ほか
営:12時~なくなり次第終了
Instagram:oyatsu_no_jikan03
※問い合わせは営業日の2日前まで



バター風味とアーモンドの香ばしさがたまらない〈キャラメルバターとアーモンド〉700円。月替わりのクレープもある。ドリンクは500円~


足寄町 クレープと洋菓子の店 Maison chou chou(メゾン シュ シュ)
 足寄の街並みを一望できる宿泊施設・コヤラボ陵雲荘。そのロビーで週に2日営業する、メゾンシュシュも話題を集める。

 店主の山崎文香さんは東京都出身。さまざまな飲食店で修業し、結婚を機に陸別町へ移住した。今は道の駅やイベントを中心に出店している。

 「北海道はおいしいものがたくさん」と絶賛する山崎さんだけに、クレープには道産の生クリームや小麦粉をたっぷり使用。丁寧に焼き上げ、見た目にも美しいスイーツを作り上げる。

窓の外に緑豊かな景色が広がる。晴れた日にはベランダに出て、外の空気を吸うのも気持ちいい

店主の山崎さん。休日には人気カフェをめぐるなど、研さんを重ねる


足寄町里見が丘24(KOYA.lab陵雲荘内)
営:12時~17時(LO1時間前)
休:月・火・木・金・日曜(水・土曜営業)
Instagram:maison.chou.chou



【column】
間借り店出身の店主に聞く! 喫茶ゆゆひ・村上さんが店を開くまで

地域に新たな憩いの場を作り上げた村上さん


喫茶ゆゆひ
 今年9月で3周年を迎えた本別町の喫茶ゆゆひ。同店のはじまりもまた間借り店だった。

 店主の村上真奈美さんは、札幌や韓国の飲食店で経験を積み、2021年に本別町へUターン。地域おこし協力隊として活躍しながら、起業の準備を進めた。縁あってコヤラボ陵雲荘で開いた、週末限定の間借りカフェ「ゆゆひ」(現在は終了)が転機に。やがて常連客が付き、業務の流れもつかめるようになった。

 現店舗を間借りスペースとしても開放している村上さん。「どんな形でも継続することが大事」と、独立を目指す人を応援する。

周囲の助けやアドバイスを通じて見つけた現店舗


本別町北2丁目2-7
Tel:080・9614・2250
営:11時~19時(土・日曜は~17時)
休:木曜

※フリーマガジン「Chai」2025年10月号より。
※撮影/清田千裕。写真の無断転用は禁じます。