十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年10月号

特集/気になった時が訪れどき、限定オープンの店

気になった時が訪れどき 限定オープンの店(3)「さまざまな出合いを楽しむ シェアスペース~ゆないとべーす、Utari(うたり)」

【OPEN】
今行きたい「間借り店」がそろう 期間限定!シェアスペース

 あえて店舗を持たず、週に1回などの限定したタイミングで出店する「間借り店」。たくさんの間借り店が集うシェアスペースが、その人気を後押ししています。訪れるたびに〝ワクワク〞が見つかる、十勝のシェアスペースをご紹介。

芽室の「M」のハンドサインで笑顔を浮かべる、地域おこし協力隊のメンバー。
写真右から岩部栄美さん、藤江日向子さん、宮本昌武さん


<ゆないとべーす =芽室町=>
 今年の6月、芽室町民の交流・チャレンジスペース「ゆないとべーす」がオープン。空き店舗を改装して3年間営業を続けたレンタルスペース「メムロユナイトベース」の運営を町が引き継ぎ、名称も新たに再始動した。

 出店する以外にも、買い物帰りに休憩したり、コワーキングスペースとして活用したりなど、予約なしで気軽に立ち寄れる。また5人の地域おこし協力隊員が交代で常駐しているので、観光、障がい者支援といった各隊員の専門分野について、気軽に相談できるのもうれしい。

 7月末までにレンタルスペースの利用は20回、トータルで約300人の来場を記録。町内外の人々が親睦や学びを深める場として、早くも親しまれている。

芽室の中心部に建つ。フリースペースには、散歩途中の高齢者や勉強に集中する学生の姿も


<info>
部分使用(リビング)1日500円、部分使用(キッチン)1日1,000円、施設の貸し切り1時間1,000円。芽室町HPから申し込みを

芽室町本通2丁目13-1
Tel:080・2060・8608(平日のみ)
メール:yunaito@memuro.net
営:フリースペース9時30分~16時30分、レンタルスペース予約利用可能時間9時30分~22時(土・日曜、祝日は9時~22時)
休:土・日曜、祝日(レンタルスペースの利用は可)



ゆないとべーすで出合える店
ちゃえる

帽子はどれも2,000円前後。手に取りやすい価格で販売する


 フリーマーケット歴15年以上の清野ひさ子さんが手作りする、布小物や編み物を販売。これからの季節は毛糸の靴下やベレー帽などの商品が充実する予定だ。清野さんとの会話にも元気をもらえる。不定期で出店。詳細は芽室町HPで確認を。

代表の清野さん。さまざまな色合いとデザインで客のニーズに応える




昼はレンタルスペース、月~土曜の夜間は「タカノビールスタンド」として営業。1回から利用可能なため、お試しの営業もしやすい


<Utari(うたり) =帯広市=>
 帯広の中心部にできた多機能型のレンタルスペース。クナウパブリッシング、Renew(リニュー)、タカノビールスタンド、十勝シティデザイン(いずれも帯広)が共同で運営。カフェ・バー営業や加工調理場などその用途は多岐にわたる。人が行き交う歩道に面したテラスでは、規格外野菜や焼き菓子の販売会を行うことも。

 カウンター席を中心としたコンパクトな店内はコミュニケーションがとりやすく、自然に人と人との距離が近くなるのも魅力。「この場所を通じて出会った仲間でコラボ営業も大歓迎」と代表の田中良治さん。自由な発想で帯広の街を盛り上げる。

店舗奥の加工調理場。パンや菓子などの製造にもうってつけ

右から十勝シティデザイン代表の坂口琴美さん、リニュー代表社員の田中さん


<info>
料:半日6,600円~。予約は前日の17時までに予約サイトから申し込みを

帯広市西2条南10丁目20-4
Tel:090・9758・3242
カフェ:月~土曜は8時~15時、日曜は8時~15時、16時~24時
キッチン:8時~15時、16時~23時



Utariで出合える店
Cafelier Coffee(カフェリエ コーヒー)

手前から〈クロッフル〉900円、〈アイスカフェラテ〉〈宇治抹茶ラテ〉各650円


 趣味のカフェ巡りやカフェでの勤務経験を活かし、今年4月に間借りでの営業をスタート。見た目のクオリティも追及したスイーツとドリンクにファンを増やし続けている。
不定期で出店。詳細は芽室町HPで確認を

店主の長谷部陽昴さん


Instagram:cafelier_coffee

※フリーマガジン「Chai」2025年10月号より。
※写真の無断転用は禁じます。