気になった時が訪れどき 限定オープンの店(1)「さまざまな出合いを楽しむ シェアスペース~SHAREBAR 帯広」
今行きたい「間借り店」がそろう 期間限定!シェアスペース
あえて店舗を持たず、週に1回などの限定したタイミングで出店する「間借り店」。たくさんの間借り店が集うシェアスペースが、その人気を後押ししています。訪れるたびに〝ワクワク〞が見つかる、十勝のシェアスペースをご紹介。
<SHAREBAR(シェアバー)帯広 =帯広市=>
繁華街のビルで一期一会のショップめぐり
家賃がかさむなどの理由で、出店のハードルが上がりがちな帯広市の中心部。しかしビルの2部屋を活用したシェアバーなら、手ごろな賃料で週に1度からのお試し営業が可能だ。店側にメリットがあるのはもちろん、利用客も「今日はどんな店と出合えるのか」と、宝探しの感覚を楽しめる。
シェアバー帯広のオーナーを務めるのは、市内で酒卸を営む酒精堂の高城聡一郎さん。ほかにも二郎系のラーメン店「マキシムザニンニク」(帯広)や、市内初の無人古着店「MONDAY IS FXXK」(同)など、全国のトレンドを取り入れたユニークなショップを運営している。
高城さんはコロナ禍をきっかけに、都会で間借り店が増えたことに注目。「出店を希望していても、『先行きが不安』という人は多い。十勝にも起業を応援する場を作りたくて」と、函館ですでにオープンしていたシェアバーに運営のノウハウを教わり、2023年4月、帯広にシェアスペースを開設した。「間借り営業によって店主は本格オープンの前に準備期間を持つことができます」と、高城さん。
現在、バーや小料理屋などが出店中。常連客の獲得や腕試し、副業を目指すなど、店主の目標はさまざまだ。この場所で経験を積み、独立を果たした”卒業生“もいる。高城さんは「初期費用が抑えられるので、気軽に始められるのがメリット。実際に経験して得たものは、大きな財産になるはず」とPRする。
客には店主の夢を応援する楽しみも。曜日ごとに変わる店舗に訪れて、自分の「推し店」を探してみよう。
<info>
●昼(6時~17時)、夜(18時~翌5時)の2部制。昼15,000円~(平日1カ月)、夜33,000円~(同)
●水道光熱費、カラオケ、一部ソフトドリンク、保険料などが込み。半年以上の契約が望ましい
●申し込み、問い合わせは電話かインスタグラムのDMへ
<特典>
契約時に「Chaiを見た」で、1カ月分の家賃が無料
※新規の申し込みに限る
帯広市西1条南10丁目11 ライオンビル福原館6F
Tel:090・6995・3997
営:11時~18時
休:木曜
Instagram:sharebar_obihiro
SHAREBAR 帯広で楽しむ個性派ショップ
自分だけの隠れ家にしたい、居心地のいい店がそろいました。
土曜営業 bar FAB(ファブ)
シェアバー帯広の創業当初から営業を続ける。ビールはもちろん、ワインやウイスキーも含まれる飲み放題プランが魅力。定番の2時間3,000円のほか、時間無制限5,000円も用意する。5人以上の来店で席の予約ができるので、仲間と盛り上がろう。
営:20時~LAST
Instagram:bar_fab_0401
土・日曜営業 小料理屋 べん
旬の国産食材を使用する酒のアテや厳選した国産ワインといった、“和”の美味がコンセプト。予算に応じて、目にもおいしい5・6品のコースを用意してくれる。母・妙子さん、娘・亜佐子さんの息の合ったもてなしも心地いい。
営:土曜13時30分~17時、日曜13時30分~22時(両日とも水曜までに予約)
Instagram:ben__0514 ※予約はインスタグラムのDMから
木・金曜営業 bar AWAKE(アウェイク)
邦楽ロック好きが集うバー。詳しい知識や専門的な話は抜きにして、好きなバンドの魅力やライブの思い出を、店主の緑川恒輝さん(写真)や客同士で語り合える。バンド・音楽好きという共通の話題を通じ、新たな縁も生まれそう。
営:20時~翌3時
Instagram:bar_awake.602
※フリーマガジン「Chai」2025年10月号より。
※撮影/スタジオ・イッセイ 高橋一生、長尾悦郎、清田千裕。写真の無断転用は禁じます。
気になった時が訪れどき 限定オープンの店
期間限定の間借り、週末のみオープン、イベント時だけ出店―。日にちや期限を決めて営業する「限定オープン」の店が、十勝にも増えています。心が動いた今、足を運んでみませんか。