十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年7月号

特集/夏本番!旨辛メニュー

ランチ大作戦!(5)「ランチ3本勝負 ワンコイン以内VSぜいたく~La motoris、Calme’n、割烹 熊の子」

コースの〈ジャージー牛 サーロイン〉5,500円(2人より利用可、1週間前に予約)。脂身を取り除いた牛肉がメイン

 気分やムードに合わせたランチ対決の始まりです!

<ぜいたく>
La motrice(ラ モトリス)
素材の良さが光るリッチなコース
 十勝の野菜をたっぷり使った優雅なランチを提供するのが、ラモトリス。窓の外に広がる四季折々の風景も、楽しみの一つだ。

 出迎えてくれるのは、シェフの伊東教雄さんと妻の琢美さん。メインを選べるコースで、2人がほれ込んだ地元食材の素晴らしさを堪能できる。

 取材時のメインは、関谷農場(新得)の〈ジャージー牛サーロイン〉。色とりどりの野菜を盛りつけた「モトリスサラダ」も食欲をそそる。生産者の思いを感じながら、滋味あふれる一皿を楽しみたい。

「農家の方が大切に育てた食材を味わってほしい」と、伊東夫婦

自然に溶け込むドーム型の建物。毎月最終日曜のランチは「蕎麦の日」(完全予約制 3,000円)を開催する


新得町上佐幌西3線23-4 
Tel:0156・64・2222
営:11時30分~15時(最終入店13時30分)、18時~21時(最終入店19時) 
休:火曜 ※予約以外のランチは〈その日のお勧め肉料理〉のみ。
ディナーは予約必須 https://la-motrice.com/



昼と夜ともにコースのみ。パスタがメインの〈アゾロコース〉1,800円。好みのメニューを追加するのもお薦め


Calme’n(カルム)
季節の美味を至福の一皿に
 カルムの料理はすべて一期一会。オーナーシェフ・杉本泰隆さんが吟味した「地元産や道産の旬の食材」で調理するため、何を味わえるかは当日までのお楽しみだ。

 目にも鮮やかなフレンチとイタリアンのコースを用意。どちらにも無農薬・無化学肥料栽培を行う「自然菜園ふたば」(芽室)の野菜をメインにした一皿が付く。

 カウンター席のみで、厨房との距離が近いのも魅力。杉本さんから聞く農家の裏話や野菜の知識が、料理を一層味わい深くする。

フレンチの名店「ラ・ブランシュール」(札幌・現在は閉店)などで修業し、生産者の顔が見える環境に引かれて、十勝で店を開いた杉本さん

珍しい野菜や調理法について、カウンター席から気軽に質問できるのがうれしい 


芽室町東1条2丁目14-1 
Tel:070・7402・7494
営:11時~15時(LO30分前)、18時~24時
休:月曜(祝日の場合は営業)
Instagram:@calme.n.yasu



〈熊の子セット〉1,700円。天ぷらと握り寿司のほか茶碗蒸し、サラダ、フルーツなどが付いた大満足の内容


割烹 熊の子
丁寧な仕事が生み出す豊かな味わい
 1957(昭和32)年に創業した、足寄町で長年愛される老舗料理店。お薦めの〈熊の子セット〉は熟練の職人が一貫ずつ丁寧に握る寿司や、サクサクの衣が魅力の天ぷらが楽しめる。「満ち足りた気分が味わえる」と人気のランチメニューだ。

 ほかにも厳選された新鮮な豚肉と秘伝のたれを使い、創業時から受け継がれている名物の〈豚丼〉1000円や、ジューシーな各種豚カツなど和食メニューが充実。落ち着いた和の空間で、こだわりの味を心ゆくまで堪能できる。

専務の新津則之さん

歴史を感じる店構え。大人数の宴会に対応する大広間や、くつろげる個室も用意する


足寄町南1条2丁目16
Tel:0156・25・2625
営:11時~14時、16時~20時
休:不定

※フリーマガジン「Chai」2025年4月号より。
※撮影/辻博希、平栗玲香、長尾悦郎。写真の無断転用は禁じます。