十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年2月号

特集/笑顔になる台所

安心・とかちの暮らし(192)「ネット通販で注文した商品のトラブルについて」

 動画配信サービスで出てきた広告を見て注文したところ、故障や偽物だったなどのトラブルの相談が寄せられています。「有名ブランドの洋服を複数枚格安で注文したが、届いた商品は偽物だった、粗悪品だった」「家電製品を購入したが、届いた商品が故障しており、まったく使えなかった」など内容もさまざまです。ネット通販で購入した商品のトラブルの対応について帯広消費者協会の協力でまとめました。(Chai編集室)

 商品が偽物、故障品だった場合には購入先へ消費者から連絡をとることになりますが、「購入先事業者がわからない」「住所も電話番号も不明」など、申し出先がわからないこともあります。インターネット上の広告からの注文は通信販売にあたります。通信販売事業者は特定商取引法により、広告に表示すべき事項が定められています。注文する際には、「事業者名」、「所在地」、「連絡先」だけでなく返品規約などの情報もしっかり確認しましょう。通信販売を利用した際の注文確認のメールやSMSが、注文した内容と間違いないか確認しておきましょう。注文確認のメールやSMSが届かない時には迷惑メールなどに振り分けられている可能性もあります。注文先の事業者の情報がない場合には、配送業者の伝票にある発送元の代行業者や倉庫会社へ連絡してみるのも一案です。その場合には、荷物の送り状番号などが必要となりますので保管しておきましょう。

 有名ブランドやメーカーが商品を極端に安い価格で販売することはありません。注文を確定する前に、(1)どこに(事業者名)(2)何を(注文した商品)(3)いくらで(価格)注文したのか(4)事業者の所在地、連絡先は必ず確認しておきましょう。困ったときには、居住地の消費者相談窓口に相談してください。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2025年2月号より。