十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年2月号

特集/笑顔になる台所

Chai探偵団(10)「保志漁業部」

〈星屑昆布〉70g 1,000円(瓶)、50g 600円(パウチパック)。Webショップ(piroro.base.shop)のほか、熊田商店(帯広)、tou/tell(芽室)などで販売中

Mission
 昨年末、ローソンで売っていた昆布味のポテトチップスにハマりました。十勝産の昆布調味料を使っているそうですが、どんな商品なの?(30代女性)

 昨年11月、全道のローソンで販売し、人気を集めた「ポテトチップス昆布しお味」(在庫が無くなり次第販売終了)。その味付けに使われた広尾町産の昆布調味料・星屑昆布も話題に。読者の情報の早さに感激しつつ、団長自ら広尾町へGO!

 星屑昆布の生みの親は、広尾町の漁師・保志弘一さん。同町の一次産業従事者が集う「ピロロツーリズム推進協議会」の一員でもあり、地元振興に携わる。保志さんは、天候に左右されやすく人手不足も加速する昆布漁の将来を案じる中、規格外で廃棄されていた〝くず昆布〞に注目。「細かく刻むとダシが出やすく、無添加でも満足なうま味を得られる。食品ロスの解消につながる商品は、今の時代の価値観にも合うのでは」と手応えを感じている。

 「昆布は調理に手間がかかり、かさばるため配送料が高い」という長年の課題を、星屑昆布が一気に解決。「目指すのは、どれよりも使いやすく、どの食卓にもある昆布」と、保志さんは張り切っている。将来的には海外にも販路を伸ばし、地域全体の増収やにぎわいへつなげる考えだ。星屑昆布の名前を聞く機会が、今後ますます増えるかも!

ローソンで限定販売された〈ポテトチップス 昆布しお味〉100g 300円。特に地元では、入荷早々にり切れるほど好評だった

保志さんは昆布の価値を引き出し、ロスを減らすことに活路を見出している

左から保志さん、広報担当の大友彩加(さやか)さん。星屑昆布と十勝食材とのコラボにも力を入れる


問い合わせ/保志漁業部
広尾町野塚989(販売はなし)
Tel:090・9518・9317
Instagram:hoshi.no.ya
Webショップ:piroro.base.shop

◇今月はずっきー団長
出身は釧路市。「港町」つながりで、勝手に広尾町へ親近感を抱いている。


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件名:Chai探偵団 
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Chai探偵団
十勝っ子の「?」を調査し紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2025年2月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。