十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年7月号

特集/夏本番!旨辛メニュー

Chai探偵団(13)「ツナグ」

Mission
 上士幌にできた施設「ツナグ」が気になります。リサイクルショップにも見えるけれど、一体どんな場所? 町民でなければ利用できないの?(30代女性)

 SDGsに基づくまちづくりやゼロカーボンシティーなど、先進的な取り組みに積極的な上士幌町。昨年9月にオープンした「ツナグ」もそんな活動の場だ。

 「自分には必要ないけれど、まだ使えたり価値があったりするものを、必要としている人へつなぐための場所なんです」と話すのは、運営を担うまちづくり会社の渥美緑さん。ツナグには、リサイクルショップとは異なる独自のルールがある。不要品を持ち込めるのは町民のみ。持参すると町内で使える「SDGsポイント」が付与される仕組みだ。持ち帰りは町外の人も可能で、運営協力金として1円以上の寄付を求めている。施設内には衣類、食器、雑貨などが並び、新品や未使用の美品も多い。

 捨てずにリユース(再利用)することでゴミを減らし、最終的にはエネルギーの節約へ結び付ける。また「もったいない」の気持ちをつなぎ、利用者同士が交流できるコミュニティスペースとしての役割も担う。

 「目に留まるよう、工夫を凝らして展示しています。掘り出しものはすぐ引き取られちゃう」とスタッフの安田和美さん。上士幌町から発信するサスティナブルな暮らしを、ぜひ体験してみて。

オープンイベントの際、町民が参加して完成させたカラフルな看板が目印

持ち帰るときに重さを量ることで、どのくらいリユースしたかを可視化している

店頭に立つ安田和美さん(左)と運営会社で事業を担当する渥美緑さん


<リユース&コミュニティ「ツナグ」かみしほろ> 
上士幌町上士幌東3線239番地 
Tel:01564・7・7630(まちづくり会社 生涯活躍のまちかみしほろ)
営:木・金・土曜10時~12時30分
インスタグラム

<依頼募集要項>
Chai探偵団に調査してほしい場所や人、気になる商品などを募集します。
■調査依頼はメールで十勝毎日新聞社 営業局 Chai編集室までどうぞ! 
件名:Chai探偵団 
Email:chai@kachimai.co.jp

Chai探偵団
十勝っ子の「?」を調査し紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2025年6月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。