十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年8月号

特集/十勝で涼む

安心・とかちの暮らし(186)「子どものオンラインゲームの無断課金を防ぐには」

 子どもが保護者の知らないうちにオンラインゲームに課金。高額な請求が届き初めて気づいたというトラブルが多く寄せられています。注意点を帯広消費者協会の協力でまとめました。(Chai編集室)

【質問】
 子どもが無断課金しないようにするにはどんなことに注意するとよいのでしょうか。

【回答】
 保護者が以前使っていたスマホを子どもに渡した際、Wi‐Fi環境下で使えるようになっていませんか。保護者のスマホをアカウントにログインした状態で渡すと、登録された決済方法で簡単に課金できます。また、子ども専用のスマホの場合、ペアレンタルコントロール機能※を設定しないままだと、課金できてしまいます。機能を設定し、忘れずに課金を承認制にして簡単に決済できないようにすることが重要です。

 承認制の場合、登録した保護者宛に通知が届くようになり、承認しないと利用はできません。他にも、1度だけ子どもに頼まれて課金を許可し、その際クレジットカードで決済した場合、端末内にクレジットカードの情報が残っていると次も簡単に課金できます。アプリ業者から課金の通知が来たら放置せず、都度必ず確認しましょう。

 民法で未成年者取り消しの権利はありますが、ゲーム会社も年齢確認など画面上で対策を施しています。未成年であっても虚偽の内容で申請をするなど、使い方によっては取り消しを受けられず高額な支払いをする事例も増加しています。家族で使い方の話し合いをするのはもちろんですが、保護者側でもできるだけの対策をした上で子どもにスマホを利用させることも重要です。困ったときには、居住地の消費生活相談窓口に相談しましょう。

※子どもが使用する機器の機能を、保護者が管理・制限できる

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2024年8月号より。