十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年7月号

特集/心沸き立つ! 焼肉!

安心・とかちの暮らし(184)「クリーニングトラブルを防ぐには」

 衣類をクリーニングに出した時に、どのようなことに注意するとトラブルを防げるのでしょうか。注意点を帯広消費者協会の協力でまとめました。(Chai編集室)

【質問】
 コートをクリーニングに出し、受け取り後、ビニール袋に入れたままクローゼットで保管していた。1年後、着用しようとコートを見るとボタンがなかった。クリーニング店に苦情を伝えたが、初めからなかったのではないかと言われた。補償を求めると、受け取り後6カ月を過ぎているので補償できないと言われた。

【回答】
 クリーニングに出す時には、事前にシミや破れ、ボタンがないなど衣類の状態を確認しておくことが大切です。店側にも衣類の状態を伝え、一緒に確認しましょう。受け取り時も、その場で衣類の状態確認を忘れずに。衣類に掛かっているビニール袋は保管用ではありません。自宅で保管の際には、ビニールの袋から出しましょう。

 クリーニング業界ではトラブル解決の為に「クリーニング事故賠償基準」を作成しています。基準によると、賠償の期限は、利用者が仕上がり品を受け取った日から6カ月。クリーニング業者が洗濯物を受け取った日から1年と定められています。これを超えると賠償を求めることはできませんので注意が必要です。補償割合は、購入してからの経過月数などによって異なります。

 この基準はSマークやLDマークのある店舗で適用されます。独自の基準を設けている店もありますので、利用する店舗のルールを確認しましょう。困った時には、居住地の消費者相談窓口に相談してください。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2024年6月号より。