十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

旅するChaiサラダ(9)「廣田農園が教える野菜の選び方・保存の仕方」

 芽室町にある廣田農園の廣田一公さん、由美さん夫妻に、サラダに定番野菜の選び方と保存方法について聞きました。

キュウリ
 夏野菜の代表格。全体の95%が水分ですが、ナスの1.4倍のカリウム、トマトの1.26倍のビタミンCを含んでいます。最近では表面に「ブルーム」という白い粉が出ない「ブルームレス」という品種も。

<見極めPoint>


<保存Point>
 冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。鮮度保持袋に入れると冷気や乾燥から守られて、長持ちしますよ。先端から水分が抜けていきますが、保湿することでハリを保てます。



ミニトマト
 カラフルなミニトマトはサラダの人気者。色とりどりのトマトはそれぞれ糖度や栄養素が違います。赤はリコピン、黄はカロテン、紫はアントシアニンという色素が、未熟な緑の実にはトマチジンという成分が含まれています。

<見極めPoint>


<保存Point>
 さっと洗ってホコリを流し、キッチンペーパーなどで水気を拭きとり、冷蔵庫に保存しましょう。ヘタの周辺がカビやすいため、先にヘタを取っておくのもポイントです。



レタス類
 球状のレタスやロメインレタスは「淡色野菜(その他の野菜)」ですが、サニーレタスやフリルレタスは「緑黄色野菜」に分類されます。品種ごとに栄養や食感が異なるので、好みのレタスを見つけましょう。

<見極めPoint>


<保存Point>
 暑さに弱いレタスは、冷蔵と保湿が大事。切り口に水を含ませたキッチンペーパーを当てると、水を吸い上げて長持ちします。 

 冷蔵庫では立てて保管を。葉野菜は横にすると、栽培されている時の「立った状態」に戻ろうとしてエネルギーを消耗します。

<廣田農園>
農薬や化学肥料などを使わずに、作物と虫や微生物の自然共生型農業を実践する。もっともおいしい状態まで丁寧に育てた野菜やハーブを、直売所「畑の駅」で販売している。

<畑の駅>
芽室町東芽室南2線27-1
Tel:0155・29・2819
営:10時~14時
休:月~木曜


※フリーマガジン「Chai」2023年8月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。