2024年4月号

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安心・とかちの暮らし(168)「SNSやマッチングアプリで知り合った相手から誘われる投資話に注意」

 SNSやマッチングアプリで知り合った相手から海外の投資サイトを紹介され、暗号資産などの投資をしたのに「出金できない」「相手と連絡が取れなくなった」といったトラブルが増えています。帯広消費者協会の協力で注意点などをまとめました。(Chai編集室)

【事例】
 SNSで知り合った相手から暗号資産への投資を勧められた。「必ず儲かる」「運用の仕方は私が教える」と言うので、指定された国内の個人名義の銀行口座へお金を振り込んだ。相手の指示どおり海外事業者のサイトで投資をしたところ、利益が出たので出金を申し出た。しかし、税金や手数料の支払いを要求され、出金できない。

【回答】
 事例の手口に当てはまる場合、詐欺が疑われます。運営会社や投資運用の実態が確認できないことが多く、入金したお金を回収することは極めて困難です。投資サイト上で利益が出ている様子が見られたとしても、見せかけのデータにすぎない可能性があります。出金のためにさまざまな名目で請求を受けても応じてはいけません。

 国内の預金口座へお金を振り込んだ場合は、振り込め詐欺救済法※に基づく届け出を行うことができます。振込先の金融機関に問い合わせましょう。

 日本の居住者を相手に金融商品の取引をする場合、海外に所在する事業者でも金融商品取引業の登録が必要です。暗号資産の取引でも、暗号資産交換業者は金融庁・財務局への登録が義務付けられています。金融庁のWEBサイトで確認できますので、登録のない事業者との取引はやめましょう。

 気になることや不安なことがあれば、お近くの消費生活相談窓口にご相談ください。

※振り込め詐欺等の犯罪により、金融機関の口座に振り込まれ滞留している犯罪被害金を、被害に遭われた方に支払う手続き等について定めた法律

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会 Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2023年2月号より。