2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

おでかけスイーツ部(74)「ami poire(アミ ポワール)」

〈シュー・ア・ラ・クレーム〉は、カスタードと生クリームを合わせて詰めた定番のほか、〈ショコラ〉も用意。各300円。卵白をベースに作るマカロン生地によって、ユニークな食感が生まれる

住宅街に漂う甘い香りに誘われて
 今年の3月、大樹町の住宅街でオープンした小さな洋菓子店。店名の意味はフランス語でアミが「友」、ポワールは「梨」。オーナー・早坂友梨奈さんの名前が由来ということで、遊び心のあるネーミングにも和まされる。 

 大阪の辻製菓専門学校で学び、東京の大手製菓店などでも約14年経験を積んだ早坂さん。故郷の大樹町で店を開くにあたり、十勝で洋菓子店を開く難しさも実感していた。「手ごろな値段でおいしい店が多いので、記憶に残る看板メニューが必要だと思いました」。

 そして考案したのが〈シュー・ア・ラ・クレーム〉。東京での修業時代に出合った商品がヒントになった。シュー生地にマカロン生地をトッピングすることで、ザクザクとしたユニークな食感が生まれる。また、注文が入ってからクリームを詰めるため、シュー生地のパリッとした食感が長く続く。

 道産の小麦粉や竹内養鶏所(音更町)の卵「米艶」など、できるだけ地元の食材を使用。「北海道は何でもそろうのでうれしい」と早坂さんはにっこり。また一つ、通いたくなる店が誕生した。

〈タルトフリュイ〉500円は、岡山県の農園「リノアンドカイファーム」から直送されるシャインマスカットを使用する

焼き菓子の詰め合わせ〈ギフトBOX〉1,300円も好評。お勧めは香ばしいフランスの郷土菓子〈クロカン〉450円

クリスマスケーキの予約開始は11月以降を予定



<ami poire(アミ ポワール)>
大樹町柏木町12-23
Tel:01558・6・2818
営:10時30分~18時30分
休:水曜

オーナー、パティシエール 早坂友梨奈さん
道産食材を使った、優しい甘さのスイーツです


おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。

※フリーマガジン「Chai」2023年11月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。