2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

花のある暮らし。(10)「花時計・ハナックの舞台裏」

「ハナック」は、日本語の花と英語のクロック(時計)の合成語

 十勝川温泉の観光コースを彩ってきたハナック。今年で40周年を迎えるシンボルについて知ってみよう!

4月中旬花咲く前のハナック

デザインは毎年変わる


ギネス級のビッグな花時計
 1982年7月、十勝が丘公園内に完成した「花時計ハナック」。約2万株の花々に彩られた、文字盤の直径18mの巨大な時計だ。その短針は7.2mで重量250kg、長針は10mで225kg、秒針が10.1mで130kgというから、その大きさに驚く。「世界一大きな花時計」として世界記録を83年にギネス申請し、約8年間は記録を守っていた。

十勝川温泉活性化のため誕生
 十勝川温泉の活性化を目的に昼は散策、夜はのんびりと旅館で過ごしてほしいと、音更町が設置した。時計を取り囲む花壇は約800m2。毎年デザインが変わり、7月に花を植え替える。小高い丘の上にあるのは、国道38号を走行中の車窓から見えやすくするためという。公園にはたくさんの遊具やモール温泉の足湯もそろい、子ども連れにもうれしいスポットだ。

1982年7月に開催されたハナックのオープニングセレモニー

「ハナックフェスティバル」

かつて行われていた「十勝川温泉いで湯まつり」の様子


今年もイベント盛りだくさん
 音更町十勝川温泉観光協会は、ハナック起点に毎年イベントを開催している。道道から十勝が丘公園まで歩きながら花を楽しめる「花風景・ハナックと花ロード」は6月22日〜7月24日まで、「夢ボタル賞会」は7月9日〜18日までを予定している。ログハウスの売店「WELCOMEハナック」(不定休)では、ソフトクリームやフランクフルトも販売する。

「十勝が丘公園には足湯もあるので、ぜひタオルを持参して!」と音更町十勝川温泉観光協会会員観月苑上口更沙さん


<花時計ハナック>
音更町十勝川温泉北14丁目 十勝が丘公園内
Tel:0155・32・6633(音更町十勝川温泉観光協会)

※フリーマガジン「Chai」2022年6月号より。
※撮影/辻 博希。写真の無断転用は禁じます。