十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

花のある暮らし。(6)「花活に夢中!~音更高等学校・更別農業高等学校」

地域へ広がる「夢の種」
音更高等学校

カラフルな色合いが楽しめる「夢の種ガーデン」


 昨年から音更高校に登場した「夢の種ガーデン」。もともとあったヒマワリ畑と合わせて約3600㎡という広大な庭には、宿根草と一年草が80種類ほど植栽されている。ヒマワリ畑は1年生が手掛け、夢の種ガーデンは「課題研究」「草花」などの科目を選択した2・3年生の担当。昨年は新型コロナウイルス感染防止のため短期間の公開にとどまったが、町内外から100人以上の見物客が訪れた。今年も9月以降の公開を目指している。

 学生たちが大切に育てた花苗は、今年4月にオープンした道の駅おとふけや役場の花壇にも植栽。色とりどりの花々が地域を彩っている。

同校のキャッチフレーズ「夢の種を咲かせよう」が由来!

昨年は期間限定で一般公開。今年も秋に向けて準備が進む


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住所:音更町駒場西1
Tel:0155・44・2201



感謝を込め、村を花でいっぱいに
更別農業高等学校

幼稚園・小学生の子どもたちや、高齢者と苗を植える活動も行う


 村内の施設へ花苗を配る「花いっぱい運動」は、全校生徒が関わる一大イベント。マリーゴールドやサルビアといった花壇に映える花苗を毎年2万個ほど用意し、町内会、役場、学校などへ配布している。同校を支援する村の人々へ感謝の気持ちを表そうと、毎年実施。コロナ禍で休校になった2年前も、教師が作業を引き継いでバトンをつないだ。同校の活動は今や、美しい村づくりに欠かせない。

 村民に向けた野菜苗の販売や、イベントで加工品を出品するなど、外部との交流も盛ん。植物を通じた学習の機会を通じ、生徒たちは日々多くの学びを吸収している。

その花壇の花、更別農高産かも?

村内の各施設に向けて、冬のうちから準備している


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住所:更別村更別基線95
Tel:0155・52・2362

※フリーマガジン「Chai」2022年6月号より。