おでかけスイーツ部(62)「さつまいも菓子専門店 十芋」
「サツマイモと十勝産食材を組み合わせたい」(久保さん)と、揚げ油やてんさい糖も十勝産にこだわる。基本のフレーバー、〈蜜〉はイモ本来の甘みとうま味が感じられる。温度を変えながらじっくりと揚げる製法で、食べ飽きずにクセになる食感を実現した。それぞれ80g、380円
今年7月末にオープンしたさつまいも菓子専門店 十芋は、店名のとおりサツマイモを使ったスイーツだけを提供する。看板商品の〈十芋けんぴ〉はサクッ、ポリッとした軽い食感で手が止まらなくなると評判で開店直後から客足が絶えない。
同品は十勝産てんさい糖を使った素朴な味わいの〈蜜〉、甘さと塩気が絶妙な〈甘塩〉、一口ごとに爽やかな香りが楽しめる〈生姜〉、コクのある甘みとすっきりした後味の〈黒糖〉の4種類。徳島県の厳選した鳴門金時を細目にカットし、音更産の菜種油を配合した油を使って独自製法で揚げている。いろいろな品種のサツマイモで試作して作り上げた自信作だ。
ほかには〈かまど焼き芋〉や〈大学芋〉、ソフトクリームに芋のチップスを添えた〈芋蜜ソフト〉などがそろう。店長の久保八重さんは「サツマイモの可能性を広げたい」と新たなメニュー開発にも意欲的。芋が熟成してよりおいしくなる、これからの季節にぴったりなスイーツをぜひ味わって。
<さつまいも菓子専門店 十芋>
帯広市西21条南3丁目5-2
Tel:0155・67・6417
営:11時~18時
休:水曜
https://toimo.jp
◆おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。
※フリーマガジン「Chai」2022年11月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。