十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

どうぶつに愛たくて(7)「動物に出会えるいちおしスポット~十勝千年の森・星野リゾート トマム」

柵が放牧場の中まで伸びるポコポコお山では、ヤギに囲まれてしまうことも。エサをねだり、人の手から直接エサを食べる表情がたまらなくかわいい

「ポコポコお山」でエサやり体験
十勝千年の森

 清水町にある観光ガーデン「十勝千年の森」では、飼育しているヤギのミルクでチーズを作っている。ヤギはすべて自然交配、自然分娩(ぶんべん)で繁殖。野生に近い環境で生まれた子ヤギたちのほとんどは3月に誕生。よちよち歩きでお母さんのミルクばかり飲んでいた赤ちゃんヤギも、雪が解けて牧草が生え始めた今では、すっかり乳離れし、日高山脈の麓の草原を元気に走り回りながら草を食べている。

 愛くるしい子ヤギは、十勝千年の森に入園すると間近で触れ合うことができる。放牧地に昨年造成した「ポコポコお山」では、来園者が放牧地の中まで入り、ヤギに囲まれながらエサやりも楽しめる。

残雪が美しい日高山脈の麓に広がる放牧地で、食欲旺盛なヤギたちは元気に若草をはんでいる

ヤギをこよなく愛する飼育担当の斉藤真さんは、ヤギチーズで数々の賞を受賞





十勝千年の森
清水町羽帯南10線
Tel:0156・63・3000
営:9時30分~16時(季節変動あり)
休:10月17日までの開園期間中は無休



5つのハンモックは、クッションやブランケットも置いてあり心地よさ抜群♪ 利用無料、10月31日まで


トマムの景色と共に親しむ動物たち
星野リゾート トマム ファームエリア

 かつてウシが飼育されて農業が営まれていたトマム地域。本来の風景を楽しんでもらおうと2017年にオープンしたファームエリアには、約100haの敷地にウシやヒツジ、ヤギなどが放牧され、動物と親しめるスポットが点在する。

 お薦めはヒツジを眺めながらお昼寝を楽しむ「羊とお昼寝ハンモック」。爽やかな風を感じてゆ~らゆら…。本物のヒツジを数えつつ夢の世界に誘われよう。郵便局員に扮(ふん)した「ヤギの郵便屋さん」がいるスポットもぜひ。ここでは、葉でできたはがきに文字を彫ってポストに投函・郵送できる。好物のはがきを“郵便屋さん”が食べずにポストに運んでくれるかな?! お楽しみに!

はがきの葉をパクリ! と食べるヤギの郵便屋さん。葉は「多羅葉」という現在のはがきの前身。7月31日まで。葉1枚500円(郵送料込み)

「7月1日には『巨大牧草ベッド』も誕生します」とアクティビティスタッフの森政宏さん


星野リゾート トマム ファームエリア
勇払郡占冠村中トマム
Tel:0167・58・1111
各スポットや体験の時間等詳細は
ホームページを確認

※フリーマガジン「Chai」2021年6月号より。
※撮影/辻博希(トマム分)。写真の無断転用は禁じます