2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

どうぶつに愛たくて(4)「動物に出会えるいちおしスポット~ベア・マウンテン」

立ち上がったクマは迫力満点!背中から出る脂をこすりつけてマーキング中

 のんびり眺めたり、触れ合ったり。十勝や周辺には、気軽に動物と出会える施設がた
くさんあります。スタッフの皆さんに魅力を教えてもらいながら、巡ってみましょう。

あまりの近さにクマっちゃう!
サホロリゾートベア・マウンテン

 道民にはなじみ深い動物、ヒグマ。知っているようで知らないクマたちの生態を間近で観察した。

案内してくれた人 坂出勝園長
 お気に入りはベア・マウンテン開園当初(2006年)から共に過ごしてきた29歳のキャンタ。


 ベア・マウンテンは約15haの広大な敷地内を、バスで移動しながら、クマの生態を間近に見ることができる全国初の施設。現在は11頭のヒグマが暮らしている。

 今夏より開始予定なのが、飼育スタッフが運転する車で園内を移動する「ヒグマに大接近!フォトツアー」。バスでは味わえない距離まで接近できる。野生に近い環境を保持しているため道は険しく、クマザサの生い茂る細道を豪快に進んでいく。ぐわんぐわん揺れる車体はまるでアトラクションだ。

写真ツアーはスマートフォンでも撮れる距離まで接近


 乗車時間数分で、1頭目のクマに遭遇。3人の飼育員が車で園内を走り、常に無線でクマの動向を監視し合っているため、撮影ポイントに着くのもあっという間。驚くのはその近さで、クマとの距離はわずか1mほど。食べ物の咀嚼(そしゃく)音や鼻息がはっきりと聞こえる位置から、鉄格子越しに撮影を楽しむ。スマートフォンで誰でもきれいに撮ることができるのもツアーの魅力。

前足を使って器用にスイカを食べるモコ。園内中央にある「ベアポイント」では、夏季限定でスイカやニジマスを放すイベントを実施


 乗車中は背こすり跡や足跡などを観察し、クマの生態について学ぶ。会話から飼育
員の〝クマ愛?が感じられる瞬間だ。「自然に寄り添った展示は面白い発見がたくさ
ん」と坂出園長。この夏、自然あふれる新得町で臨場感たっぷりなヒグマ観察ツアー
はいかがだろう。

怖いイメージだったクマの印象が変わる? 愛らしいつぶらな瞳

敷地面積約15ha 。上を通る遊歩道からも観察可能





取材・撮影協力/サホロリゾート ベア・マウンテン
新得町狩勝高原
Tel:0156・64・7007
営:10月17日まで(予定)9時~16時(最終入場15時20分)※要予約。ヒグマに大接近!フォトツアーは1日2回(1回の所要時間は約1時間)。1回の乗車人数は最大2人まで
料金:1人7,700円 (ベアウォッチングバス付き入場券+ベアMt.オフロードフォトツアー)※参加は高校生以上

※フリーマガジン「Chai」2021年6月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。