2024年4月号

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安心・とかちの暮らし(147)「『ウイルスに感染した!』。パソコンに突然現れる『Microsoft』を語る偽警告表示に注意!」

 「Microsoft」のロゴを用いて信用させ、パソコンのセキュリティ対策サポート料など多額の支払いをさせる事業者の相談が寄せられています。帯広消費者協会の協力で注意点などをまとめました。(Chai編集部)

◇事例
 パソコンを見ていたら突然「ウイルスに感染した」という表示とともに大音量の警告音が鳴った。画面には「警告を無視したら大変なことになる」「今すぐ電話をしてください」などとあり、連絡先として「Microsoft」のロゴマークと電話番号があったので電話をした。「ウイルスを駆除するためにセキュリティサポート契約が必要」と言われ、コンビニで電子マネーを購入して、電子マネーに書かれているコード番号を電話の相手に伝えるよう言われた。「番号が違うためこのカードでは決済できない」などと言われ数万円のカードを何度も購入し、100万円近く支払ってしまった。

◇回答
 実在するマイクロソフト株式会社が、突然パソコンに警告を表示して消費者に電話をかけさせるようなことはありません。警告が出た場合は、「Ctrl」「Alt」「Del」の3つのキーを同時に押して「タスクマネージャー」を起動。ブラウザーソフトを選択し、「タスクを終了」すると、偽警告画面を閉じることができます。それでも画面が閉じない場合にはマイクロソフトのカスタマーサービスに問い合わせをしてください。

 前払い式の電子マネーを購入してそのコード番号を連絡させることは、典型的な詐欺の手口です。このような支払い方法には決して応じないようにしましょう。大手会社を名乗った詐欺サイトや詐欺メールの相談も多数寄せられています。心配なことがあればお近くの消費生活センターにご相談ください。

※参照 2021年2月19日消費者庁NewsRelease。「『Microsoft』のロゴを用いて信用させ、パソコンのセキュリティ対策のサポート料などと称して多額の金銭を支払わせる事業者に関する注意喚起」より

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター(とかちプラザ1F Tel:0155・22・8393)、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口(Tel:050・7505・0999)へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費:1口2,000円 問:帯広消費者協会Tel:0155・22・7161

安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Chai」2021年5月号より。