お弁当日和♪(4)「『十勝弁当』完成!! トカチのおいしさ集めました」
山・海の幸に乳製品豊かな恵みと愛情を詰め込んで
「十勝弁当」を考案してくれたのは、帯広市内で料理教室を主宰し、とかち観光大使として活躍する栂安信子さんと、井筒紗彩さんです。十勝の食材をなるべくたくさん取り入れて、十勝の魅力が伝わるお弁当を作りたい! という編集部のワガママを形にしてくれました。
完成したお弁当は、野菜はもちろん豆類や魚、チーズなどの乳製品も入ります。栂安さんは、「十勝の食材はバラエティー豊かだと改めて実感しました。旬な食材を農家からダイレクトに手に入れられる環境はとてもありがたいですね。それぞれの十勝産食材の特長を生かしながら盛り付けるだけで、自然とビタミンカラーのお弁当ができあがりました」と話します。ジャガイモはビタミンC、豆はたんぱく質など、栄養バランスももちろんバッチリです。
お弁当は、食べてくれる人の顔を想像しながら心を込めて作り、「愛情を詰めていくもの」だと栂安さんは言います。十勝のおいしくて良質な素材にこだわるだけで、愛情もより一層伝わりそうです。
A 芽室町産小豆のお赤飯
春は、お祝いごとにも使えるお赤飯を添えて華やかに。芽室町で取れた小豆をもち米に入れて炊き上げました。
B いなきび入りの中札内村産エダマメご飯
中札内村産のエダマメと、音更町産のいなきびが入ったご飯は、春の芽吹きのような色どりに食欲をそそられます。
C 糠平のワカサギカレー衣揚げ
糠平湖で釣れたワカサギは、取材日に偶然手に入りました。カレー粉入りの衣でカラリと揚げて香り豊か。
D 芽室町産3色ポテトのチーズ和え
芽室町産のインカのめざめ(黄)、ノーザンルビー(ピンク)、シャドークイーン(紫)の3種のジャガイモは、蒸すことで色味が一層鮮やかに。清水町産チーズの角切りと相性抜群です♪
E 広尾町産サケのみりん焼き
サケはみりんで漬け込んでから焼いています。
I とかちマッシュの清水町産豚ロース巻き
清水町産の豚ロース肉に塩・こしょうをし、半分に切ったとかちマッシュを巻いて焼きます。酒、しょうゆ、砂糖、みりん、黒酢を加えた甘辛いたれは、ご飯にぴったり!
J 十勝産大豆が入ったひじき煮
海のミネラルを手軽に摂取できるひじきに、タンパク質が豊富な大豆をアクセントとして加えました。
K 十勝の紅芯大根入りサラダ
鮮やかな紅芯大根は、水菜やトマトと一緒に。
M 十勝の豆のマリネ
本別町産のうずら豆、芽室町産の大福豆をそれぞれ炊いて、芽室町産のトウモロコシと合わせてマリネードしました。
<教えてくれた人>
栂安信子さん(右)
料理教室Nobu Kitchen主宰。とかち観光大使、雑穀クリエーターとしても活躍し、食を通じて十勝の魅力を発信している
井筒紗彩さん
NOBU KITCHEN Cafeで管理栄養士、調理師として地元食材を使ったメニューを監修
取材協力/NOBU KITCHEN Cafe 帯広市西9条南9丁目14-2 つがハウス1階
TEL:0155・67・1891
営:11時30分~17時 ※ランチは月・水・木・金曜で予約制
休:日曜・祝日
※フリーマガジン「Chai」2021年4月号より。
※写真/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
お弁当日和♪
新生活が始まる春は、作る側も食べる人も、お弁当に親しむ機会が増える季節。「どんな顔して食べるかな?」「朝早く起きて作ってくれてありがとう」おいしいだけではなく、おかずを詰めるときに大切な人を想ったり、ご飯を口に運びながら、感謝の気持ちがフツフツ沸いてきたり。お弁当は心をつないでくれるから不思議です。 今回は、ママが助かる手軽に作れるおかずや変わり種弁当、お弁当にまつわるエピソードなどを特集。お弁当に寄り添う気持ちを応援します。