勝毎電子版ジャーナル

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夏の終わりは別れの季節 サングラスの下には涙 南極先生 再び極地へ。(16)

柴田 和宏

南極観測隊員(元小学校教諭)

 2021年1月11日。夏隊が昭和基地で生活するのもあと約1週間。残された時間で計画のすべてを終えるべく、連日の作業は今まで通り続きました。
 
 それに合わせて、短い夏期間で昭和基地を去ってしまう夏隊との思い出づくりも行われました。その一つが「島内観光」。昭和基地は南極大陸から約4キロ離れた東オングル島にあります。その島内観光をしようと、ツアーが組まれました。出発は午後8時。普通...