勝毎電子版ジャーナル

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約1年半ぶりに見るテレビ 船上生活は浦島太郎になった気分  南極先生 再び極地へ。(36)

柴田 和宏

南極観測隊員(元小学校教諭)

 私が昭和を去ってから1週間後の2月8日、昭和基地としらせを行き来するヘリの最終便が飛びました。昭和基地から戻ってきたのは、越冬交代後も63次隊の支援のために基地に残っていた越冬隊員たち。手には「62次業務完全終了」の文字。日本へ帰る隊員がすべてしらせに乗船したので、いよいよ日本へ向けて進み始めました。
北進
 停泊中のしらせから見えていた露岩域は、越冬中に何度も足を運んだラングホ...