2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

あっぱれ!十勝のあん(7)「和も洋も楽しみたい欲張りな甘党さんへ~ソフトワッフル」

ソフトワッフル〈クリーム小倉〉180円。ほか全15種類がそろう。店内でワッフルを焼いており、周囲に漂う甘い香りがたまらない

 洋菓子は生クリーム、和菓子はあん。いっそ一緒に食べたら、もっとおいしいのでは?そんな和洋を問わない無類の甘いもの好きへお薦めしたいのが、こばやし菓子舗の〈ソフトワッフルクリーム小倉〉。同店の看板スイーツであるソフトワッフルは全部で15種類そろうが、いろいろ冒険した後にやっぱり戻って来たくなる、定番のおいしさである。

 生クリームの間にのぞくこしあんは、十勝産小豆を使用して手作りした。あえて甘さを抑えており、口の中でちょうど良い味わいになるよう、計算されている。そして「ソフト」と付くだけあって、生地のふんわり感もこだわりのポイント。小麦粉、卵… と定番の材料でできているが、肝心の部分は「苦労した製法だけに、企業秘密です」と、店長の小林淑子さんはお茶目にほほ笑む。

 ほか十勝産カボチャや道産ハスカップなど、地元産食材のワッフルも多数。どれにしようかと、目移りする時間も楽しもう。

フワフワの生地が魅力。常連の中にはワッフルだけを購入し、アレンジを楽しむ人もいるという

開店直後から客が訪れる人気店。ガラスケースに無い商品も、声をかければ作ってくれる

明治時代に創業し、開店から100年ほど経つ老舗。もともとは駄菓子屋からスタートした

夫の俊洋さん亡き後も、店を切り盛りしてきた店長の小林淑子さん。「看板を守り続けたいですね」と話す


<こばやし菓子舗>
芽室町本通2丁目3
Tel:0155・62・2738
営:10時~18時30分(日曜は~18時)
休:水曜

※フリーマガジン「Chai」2021年11月号より。
※撮影/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。

あっぱれ!十勝のあん

 十勝は小豆の一大産地。肥よくな大地で育まれた小豆から作るあんは、風味豊かで、十勝はもちろん、全国の和洋菓子店などで愛されています。さて、このあんが今、コロナ禍で需要が減っています。お膝元の十勝からその魅力を見つめ直し、おいしいあんをもっと楽しみませんか?あっぱれ、十勝のあん―。農家や菓子店の皆さん、そして十勝っ子が愛してやまない「あん」に贈る、応援企画です。
※掲載情報は2021年10月12日時点のものです。各店の営業状況は変更になる場合があります。事前にご確認ください。
※取材時のみ特別にマスクを外して撮影しています。

あっぱれ!十勝のあん(13)「炊飯器におまかせでほぼほったらかしのあんづくり」

あっぱれ!十勝のあん(12)「あの有名な菓子にも使われています~十勝のあんは日本一!」

あっぱれ!十勝のあん(11)「進化し続ける定番パフェでほっこりしあわせ気分~パフェ」

あっぱれ!十勝のあん(10)「寒い季節に恋しくなるぎっしりあんこの誘惑~たい焼き」【Chai】

あっぱれ!十勝のあん(9)「栗とあんこのバランスが絶妙秋らしい装い~どら焼き」

あっぱれ!十勝のあん(8)「手のひらサイズの和菓子に十勝産小豆の実力が凝縮!~きんつば」