安心・とかちの暮らし（１５３）「ＳＮＳアカウントの乗っ取りに注意！」

　「乗っ取り」とは、第三者が他人のＳＮＳ（交流サイト）のアカウントを不正な方法で入手し、そのアカウントへ勝手にログインすることです。アカウントが乗っ取られると、金銭被害につながるため注意が必要です。帯広消費者協会の協力で注意点などをまとめました。（Ｃｈａｉ編集部）

◇事例
　ＳＮＳ上で友人から「電話番号を教えて。その後に届くショートメッセージ（ＳＭＳ）も撮影して送って」というメッセージが来たので、その通りに送った。すると自分のＳＮＳアカウントが乗っ取られ、キャリア決済（携帯料金との合算払い）で高額な商品が購入されていた。その時友人も、ＳＮＳを乗っ取られていたらしい。

◇回答
　犯人は友人や企業などを語り、ＳＮＳのログインに必要な情報を聞き出そうとするので注意が必要。スマホであれば、電話番号と直接届くショートメッセージに記載されている認証番号を知られると、他の端末からアカウントを乗っ取られてしまいます。本人がログインできなくなるほか、第三者が本人になりすましてメッセージを送付したり、勝手に高額な決済をされてしまうなど、金銭の被害につながるケースもあります。

　パスワードや認証番号は他人に知らせない、パスワードは使い回さないといった自己管理が重要です。また友人がＳＮＳ上で普段と違う言葉づかいや行動をしていると感じた時には、教えてあげましょう。

　被害に気付いたら、履歴を確認し、パスワードを変更します。ログインできなかったり、パスワードが第三者に変更されたりしているなら、運営会社のヘルプページなどで、対処方法の確認や問い合わせをしましょう。困ったときや疑問なことは、お近くの消費生活相談窓口にご相談ください。

【相談窓口】
帯広市消費生活アドバイスセンター（とかちプラザ１Ｆ　Ｔｅｌ：０１５５・２２・８３９３）、またはお住まいの各町村消費者相談窓口か道立消費生活センター相談窓口（Ｔｅｌ：０５０・７５０５・０９９９）へ。なお、帯広消費者協会では、会員を募集しています。通常立ち入れないような施設を見学できたり、各種広報物の提供を受けられるなどの特典があります。年会費：１口２，０００円　問：帯広消費者協会Ｔｅｌ：０１５５・２２・７１６１

◆安心・とかちの暮らし
暮らしの困りごとについて、帯広消費者協会の協力で事例を紹介する連載です。

※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２１年１１月号より。