おでかけスイーツ部（１５）「お菓子のニシヤマ」

18/12/1

〈クッキーシュー〉１個１６０円。口当たりがよいカスタードクリームは、１度にたっぷりの牛乳１０ℓを煮詰めて作る。クッキー生地のサクサク感も楽しい

主役はカスタードクリーム
　「シュークリームはね、カスタードクリームのためのお菓子。皮はオマケかな」と話すのは、ニシヤマの２代目、今井良幸さん。言葉通り、ずっしりと詰まる〈クッキーシュー〉のカスタードクリームは、食べるのに苦慮するほどだ。

　先代からのシュークリームを約１０年前に刷新。２０１２年に移転した店舗では、入口横に専用のショーケースを構える力の入れようである。理由を尋ねると、「カスタードクリームがとにかくおいしいから」。十勝産の牛乳や生クリームを使ったやさしい味で、クッキー生地を載せてサックリと焼き上げた皮と相性がいい。注文を受けてからカスタードクリームを詰めるのも、最もおいしい状態で食べてもらうこだわりで、「できれば店を出てすぐかぶりついて」と笑う。

　１日平均１００個、土・日曜は約２００個が完売する。村の常連は予約がお決まり。「１つ食べたら、もう１つ食べたくなる味を目指しています」と今井さん。南十勝をめぐるドライブがてら、まずは自分の舌で確かめてみて。きっと帰りも寄り道したくなるはず―。