2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

おでかけスイーツ部(18)「幻想」

宮城産のイチゴが鮮やかな〈いちごたっぷりパフェ〉〈いちごたっぷりパンケーキ〉〈いちごたっぷりクレープ〉(手前から)各880円は、1~5月末まで販売予定

春運ぶ3種のイチゴスイーツ
 日差しが春めくと、常連客がこぞって注文する期間限定のスイーツがある。イチゴをふんだんに使った、パフェやクレープ、パンケーキだ。

 パフェとクレープをメニューに加えたのは13年前で、「テレビでイチゴのスイーツを見て、これならできると盛り付けただけ」と謙遜するのは代表の奥祐明さん。パフェだけでも4、5カ月の期間に、約3,000個もオーダーがあるという。

 ヒミツを聞くと、「生クリームかな」。液体の生クリームとホイップパウダーを合わせて固めに仕上げ、確かに洋菓子の軽い口当たりのそれとは違う。舌に残る粉の程よいざらつき感が新鮮。これがストロベリーやチョコレートソース、何より甘酸っぱいイチゴと相性がいいのだ。

 店は40年以上の歴史があり、昨年10月、現地に移転。来客との対話を大切にしようと、昭和の喫茶店をイメージした念願のカウンター席も設けた。「でも隣に座って話し込むことが多いけどね」とちゃめっ気たっぷりに笑う奥さんの“もてなし”が客の心をつかむ本当のヒミツかもしれない。

30年前から変わらない〈クリームあんみつ〉650円もぜひ

木の温もりあふれる店内はつい長居してしまう心地よさ


<幻想>
帯広市西11条南11丁目4
Tel:0155・67・6094
営:11時~22時(LO30分前)、ランチは~15時(月~金曜、祝日除く) 
休:水曜

「昔懐かしい店でゆったり味わってください」と奥祐明さん


おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。

※フリーマガジン「Chai」2019年3月号より。
※写真/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。