十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

カフェで過ごす。(6)「おいしいコーヒーを淹れるための3ステップ」

【プロフィール】ブルーノ・フランサ・ダネジさん。ブラジル出身。学生時代のアルバイトがきっかけで、コーヒーに興味を持つ。「趣味はコーヒー」と話すほど勉強熱心。

自宅でコーヒーを楽しむために
 家で飲むコーヒーも、カフェのクオリティーに近づけたい! 帯広市「ホッチーノコーヒー」で、オーナーのブルーノ・フランサ・ダネジさんにコーヒーを淹れるコツを教わりました。

◆step1 まずは道具をそろえよう


●ドリッパー
●ペーパーフィルター
●グーズネックポット(普通のケトルでもOK)
●温度計
●はかり
●タイマー
●コーヒーミル
●スプーン
※今回はタイマー付きの はかりを使っています

◆step2 “初歩の初歩”を押さえる
・飲む直前に豆を挽く …豆はフレッシュが一番!
・熱湯(沸騰した湯)は使わない …91~93℃が目安です
・保管は密封容器やチャック付きポリ袋で …冷蔵庫に入れるのはNG。寒暖差で水滴が付かないよう、常温で保管します

Smells good!



◆step3 これが最新の抽出法! ドリップコーヒーの淹れ方
※2007年のバリスタ世界チャンピオンが考案した抽出法。カップ1~2杯分の分量です

(1)コーヒー豆を量る

20g用意します。


(2)豆を挽く

細かく挽くと濃い味わいになり、荒く挽くと薄く仕上がります


(3)フィルターを湯ですすぐ

ペーパーフィルターの臭いを取り、ドリッパーの温度を上げるため


(4)挽いた豆をフィルターに入れる

豆を入れたら、ドリッパーごとはかりにのせ、はかりを「0g」に設定


(5)50gの湯を加えて30秒蒸らす

「の」を描くように、湯を回し入れます


(6)全量が150gになるまで湯を加えてかき混ぜる

3回かき混ぜます


(7)タイマーが1分45秒を表示したら全量が250gになるまで湯を加える


(8)再度かき混ぜる

今回も3回かき混ぜます


(9)タイマーが3分30秒を表示するまで抽出

最後まで落とすと雑味が出てしまいます



取材協力
<Hoccino Coffees(ホッチ―ノコーヒー)>

帯広市東1条南6丁目2
Tel:0155・66・5875
営:8時~18時(土・日曜、祝日は9時~19時)
休:火曜
※コーヒースクールも開催中。詳細は問い合わせを

いくつ知ってる? コーヒー用語
 ブームの到来とともに、コーヒーにまつわるカタカナ言葉を耳にするようになりました。知っている人も知らない人も、改めておさらい!

◆サード・ウエーブ(第3の波)…90年代後半に誕生した、「上質のコーヒーを丁寧に淹れて味わう」というコーヒーカルチャーのこと。低コストなコーヒーが量産された「第1 の波」、シアトル系カフェが流行した「第2の波」に続く位置付けでもある。
◆サスティナブルコーヒー…環境や人などの未来に配慮し、持続可能性(サスティナビリティー)を考えたコーヒーのこと。
◆スペシャリティコーヒー…トレーサビリティ(生産履歴)が明確で、カッピング審査を受けた良質なコーヒーのこと。
◆デカフェ…カフェインを含む飲食物からカフェインを取り除いた状態のこと。別名カフェインレス、カフェインフリー。
◆ブルーボトルコーヒー…「コーヒー界のアップル」とも呼ばれる、アメリカで人気のコーヒーショップ。前出したサード・ウエーブの代表格ともいわれる

※フリーマガジン「Chai」2019年10月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。