2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

カフェで過ごす。(2)「十勝の個性派カフェ、見つけました~ふるカフェカマクラヤ」

悦郎さんが20年ほどかけて集めた、大正から昭和初期の雑貨が並ぶ。何度訪れても発見がある

 広い十勝には、たくさんのカフェがあります。中でも個性が光るカフェを、編集部がピックアップ!

ふるカフェカマクラヤ
つかの間のタイムスリップ! 築70年の古民家カフェ

 スリッパに履き替えて店内に足を踏み入れると、幸せのため息がこぼれてしまう。築70年以上の民家を改築し、2017年に開店したカマクラヤ。さまざまな骨董(こっとう)品や雑貨が、こぢんまりとした空間の中でしっくりと調和する。

店内はまるで美術館のよう!

肉・魚各8食限定の〈ランチお膳〉900円。取材時のメインは「三色野菜の豚肉巻き」

自家製ハスカップソースを添えた〈厚切りフレンチトースト〉680円(ハーフ450円)


 かっぽう着姿で迎えてくれたのは、店主の大越洋子さん。4年前、夫の悦郎さんの故郷である清水町へ引っ越してきた。やがて「周囲に総菜を買ったり、気軽にお茶できる場所があったら…」という思いから、一念発起。悦郎さんの祖父が残した一軒家を、地元の集い場によみがえらせた。

料理担当の洋子さん。「体がほしがるのは旬のもの。季節のメニューを味わってください」


 日替わりのランチやスイーツをはじめ、テークアウトの総菜や弁当も用意。できる限り地元の食材を使い、手作りする。「思う存分くつろいで」と、洋子さん。あまりの居心地の良さに、うっかり予定の時間をオーバー…などと、うれしい誤算にご注意を。

清水町御影東1条2丁目17
Tel0156・67・7711
営:11時~18時(カフェは~17時(LO30分前))、日曜は~15時(LO30分前)
休:月曜、第2・4日曜

経年変化を生かした、味のある建物


※フリーマガジン「Chai」2019年10月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。