十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

おびひろ老舗湯めぐり(3)「オベリベリ温泉 水光園」

開業当初、湧水がキラキラと美しく輝いて見えたことから「水光園」と命名された

時代と共に変化する客思いの湯
 源泉100%の温泉をはじめ、露天、漢方蒸しといった多彩な風呂を楽しめる水光園。その創業は1922(大正11)年にさかのぼる。初代・江川定吉さんが、公園やボート乗り場を併設した私立遊園地を始めたことがきっかけだった。温泉を掘り当てたのは71(昭和46)年、3代目・米谷雄吉さんの頃。その翌年に温泉施設「ファミリーランド水光園」が誕生した。浴場に茂った亜熱帯植物にちなみ、「ジャングル温泉」の愛称で親しまれていたそう。

 今の姿にリニューアルしたのは2006年。現社長の江川正之さんも歴代のサービス精神を受け継いでいる。バリアフリー仕様の徹底や、子どもや年配者が無料の日を設けるなど、「誰でも気軽に温泉を楽しめるように」とアイデアを惜しまない。

開放感のある露天風呂は、四季折々の景色も楽しめる。露天風呂もバリアフリーで、車椅子での移動もスムーズ

1972年ころの「ファミリーランド水光園」


帯広市東10条南5丁目6
Tel:0155・23・4700
営:11時~23時
休:元日のみ
料:大人440円、小学生140円、幼児(未就学児)70円


※フリーマガジン「Chai」2018年5月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。