いろいろアート(4)「造形美に挑戦 スプレーアーティスト越後谷勇樹さん」
キャンバスは無限に まちなか彩る
おびひろ動物園内のリスザル舎。横5・5mと3・8m、高さ各3mの壁2面が、少しずつ彩られていく。スプレーアートを手掛ける足寄町の越後谷勇樹さん(35)の手で、無機質なコンクリートの壁が、美しい森に変身していった。
スプレーアートを始めたのは2009年から。あらゆる素材をキャンバスに描く手法に引かれ、長野県で壁画アートなどに取り組む山下勝彦氏に師事した。現在は十勝を中心に活動し、町中の塀や倉庫などさまざまな場所で作品を手掛ける。
おびひろ動物園内のリスザル舎。横5・5mと3・8m、高さ各3mの壁2面が、少しずつ彩られていく。スプレーアートを手掛ける足寄町の越後谷勇樹さん(35)の手で、無機質なコンクリートの壁が、美しい森に変身していった。
スプレーアートを始めたのは2009年から。あらゆる素材をキャンバスに描く手法に引かれ、長野県で壁画アートなどに取り組む山下勝彦氏に師事した。現在は十勝を中心に活動し、町中の塀や倉庫などさまざまな場所で作品を手掛ける。
リスザル舎は、7月の約1週間で作業を進めた。使う外壁用塗料は5原色のみ。紙コップをパレットに色味や粘度を調整し、エアブラシとスプレーガンで迷いなく吹き付ける。リスザルがよく休むスペースは、ふんが目立たないよう茶色の木の幹に。ブランコや家もあしらい、遊び心いっぱいに仕上がった。
同様のアートを十勝で本格的に取り組むのは、越後谷さんだけという。「体や車に描くこともできる。魅力を伝えて仲間を作り、将来は造形にも挑戦するアート集団を結成したい」。若きアーティストのチャレンジは、始まったばかりだ。
問い合わせ:E-Designs. 足寄町北6条1丁目38
Tel:090・3468・4764
HP:https://www.e-designs123.com/
※フリーマガジン「Chai」2018年9月号より。
※写真/辻博希。写真の無断転用は禁じます。
いろいろアート
身近なところで、いろいろなアートに触れられる十勝。意欲的に創作活動している作家、紅茶やコーヒー、スイーツで一息つき、気軽にアートを眺めるギャラリー。まちなかや足元にもアートがあふれています。