十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

パンが好き。(1)「創刊20周年記念 期間限定発売『Chaiパン』いかがですか?」

 創刊20周年を記念し、パン屋さん10店の協力を得て、紅茶を使った特製パン「Chaiパン」を期間限定で販売しています! お願いしたのは「素材に紅茶を使う」こと。パン屋さんそれぞれが趣向を凝らした「Chaiパン」をつくってくれました。ぜひ、食べ比べてみてください。

<風土火水>
Chaiパン

販売期間:10月7日(日)まで
480円

 オーガニックアールグレイとあすなろ牛乳で仕込んだ、ミルクティー風ブリオッシュ。副素材もこだわり、リッチで優しい味に仕上げました。


◇オススメパン
十勝

500円(1/4カット)


帯広市西10条南1丁目10-3 
Tel:0155・67・7677
営:10時~15時30分 
休:月・火曜



<よりみちベーカリー>
Chaiパン

販売期間:10月25日(木)まで
1個600円、ハーフ300円

 十勝産小麦のクロワッサン系で、ダージリンを使い、祝いの席で出される「クグロフ」に。レモン味のグレースにレモンピールを入れてトッピング。


◇オススメパン
揚げたてカレーパン(モール豚カレー、牛カレー、野菜カレー)

各270円


音更町十勝川温泉北14丁目1(ガーデンスパ十勝川温泉内)
Tel:0155・46・2231 
営:9時~17時 
休:火曜



<自家製酵母 田舎パン>
Chaiパン

販売期間:10月30日(火)まで
80~240円
※種類は日替わりです。

 自家製酵母で焼き上げ、紅茶葉をパン生地に混ぜ込んでいます。ジャムやハチミツ、クリームチーズとよく合います。Chaiパンは日替わりです。


◇オススメパン
気まぐれカンパーニュ

600円(1/2カット300円)


帯広市西13条北6丁目5-16 
Tel:0155・34・8889
営:火・金・土曜11時~16時(無くなり次第閉店) 
休:日・月・水・木曜、祝日



<旭屋>
Chaiパン

販売期間:10月31日(水)まで
小150円、大400円(ハーフ200円)

 生地には、水の代わりに煮出した紅茶を使用。紅茶の葉も練り込み、存分に紅茶の風味を楽しめるように仕上げています。


◇オススメパン
甘納豆
350円、ネジリドーナツ80円


芽室町東1条3丁目18
Tel:0155・62・2950
営:9時~ 18時30分 
休:日・月曜



<ちいさな街のパンやさん>
Chaiパン

販売期間:10月31日(水)まで
216円

 ダージリンを使い、オレンジが香る〈オレンジティー〉と、浦幌町産の牛乳を使ったミルクティーで練り、紅茶に合う〈ミルクティー〉の2種。


◇オススメパン
男まえ(パン・デ・ロデヴ)

1個650円、ハーフ325円


浦幌町住吉町66-21 
Tel:015・576・3410
営:10時~18時 
休:火曜



<北海道ホテルショップ 「エブリシング・ノース」>
Chaiパン

販売期間:10月31日(水)まで
324円

 生地には十勝産小麦を使い、とかち野酵母、アールグレイを煮出し、牛乳、生クリーム
を生地に入れ、ふわふわに焼き上げました。


◇オススメパン
マスカルポーネ デニッシュ

291円


帯広市西7条南19丁目1 
Tel:0155・21・0001
営:8時~21時(10月から閉店時間変更あり) 
休:なし



<ボヌールマスヤ>
Chaiパン

販売期間:10月31日(水)まで
87円

 紅茶と相性の良い、ホワイトチョコとクルミを使い、シンプルなテーブルロールの形で仕
上げ、ティータイムにピッタリのサイズです。


◇オススメパン
ねじりドーナツ
(写真奥左)


帯広市西17条南3丁目25 
Tel:0155・33・4659
営:7時~20時 
休:年末年始



<はるこまベーカリー>
Chaiパン

販売期間:11月3日(金)まで
120円

 紅茶ペーストを練り込んだデニッシュ生地に、ビスケット生地をかぶせカリッと焼き上げています。


◇オススメパン
しあわせチーズサンド

259円


帯広市西19条南5丁目43-11 
Tel:0155・38・5311
営:10時~19時 
休:日曜、第3月曜



<パン工房 カントリーブラン>
Chaiパン

販売期間:11月30日(金)まで
216円

 生地に紅茶と茶葉を練り込み、茶葉入りの紅茶クリームをサンドした“紅茶づくし”です。


◇オススメパン
季節のピザ(写真はゴボウ)248円


芽室町上美生4線36-15
Tel:0155・61・6610
営:10時~18時 
休:水・木曜



<麦音>
Chaiパン

販売期間:11月30日(金)まで
120円

 自家製こしあんにアールグレイをブレンド。和でありながら、洋の要素もある紅茶にピッタリなパンです。食べやすいプチサイズ・形にしました。


◇オススメパン
とりーりチーズパン
(写真手前右)
222円
※他、定番商品がオススメ


帯広市稲田町南8線西16
Tel:0155・67・4659
営:6時55分~20時(11月5日から19時閉店)



<パンの話>
約1万4,500年前のパンの残骸見つかる
 2018年7月、「ナトゥフ文化遺跡」(ヨルダン北東部)から、約1万4,500年前に石の暖炉で焼かれたパンの残骸が見つかりました。今までに見つかった中では最古です。この発見によって、パンの起源が見直されるのではないでしょうか。
 発見前まで、パンの原型とされる食べ物が生まれたのは、西アジアを流れるチグリス川とユーフラテス川流域に生まれたメソポタミア文明とされていました。紀元前6,000~4,000年ころに、小麦を粉にして水と混ぜ、のばして焼いたものでした。

発酵パンはエジプトで偶然、生まれる
 小麦栽培とパンは、古代エジプトへと伝わり、パン種に偶然、酵母が付いて発酵。これがふっくらとした発酵パンの始まりです。そして、世界へと広がっていきました。
 日本には、ポルトガル人によって鉄砲とともに伝わり、長崎の出島だけでつくっていました。日本でパンが注目されたのは、兵糧として。1842(天保13)年4月12日、代官の江川太郎左衛門が、伊豆韮山(にらやま)の自宅でパンを試作。これが日本人のために焼いたパンの始まりとされています。

毎月12日はパンの日
 江川太郎左衛門は、江戸湾の警備を幕府から命じられていて、軽くて持ち運びやすく、ご飯と違い食べるときに火を使わなくても良いことから兵糧としてパンに注目したようです。煙が上がると敵に居場所を知られてしまうため、煙はご法度とされていました。明治時代には、あんパンが生み出され大人気となり、戦後は米国から救援物資として小麦粉が配給され、学校給食でコッペパンが出るようになり、パンが日本で普及していきました。
 江川太郎左衛門が初めてパンを焼いた日にちなみ、毎月12日が「パンの日」とされています。

◇ ◇

【特集】パンが好き。
 十勝は小麦の一大生産地。素材や製法にこだわった、個性的なパン屋さんが数多くあります。そんなパン屋さんから生まれる魅力的なパンを紹介します。

※フリーマガジン「Chai」2018年10月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。