2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

十勝の“さしすせそ”(7)「そ 十勝のみそ、集めました!」

 十勝では良質な素材を生かした、たくさんのみそがつくられています。ぜひ好みの味を探してみて!

◆早坂農場の〈黒まめ味噌〉
400g 500円、800g 800円(直接購入の場合)


 早坂農場の〈黒まめ味噌〉は、減農薬の「光黒大豆」、米・麦の麹、サンゴカルシウムなど体に優しい素材でできている。元来黒大豆は割れやすく、繊細で扱いが難しい。三代目の早坂祐さんが売り物にならない豆を活用し、趣味で作っていたみそを商品化したという。黒豆のみそは、甘みが強いのが特長。「塩やしょうゆを加え、好みの味に調整してもおいしく味わえますよ」と、早坂さんの娘で社長の佐々木淳子さんはアドバイスする。


足寄町大誉地10
Tel:0156・28・2322
※注文は電話かFAX(0156・28・2321)で受け付け。ほか道の駅あしょろ銀河ホール21、寄って美菜などで販売

◆阿部商店の〈宝珠(たま)味噌〉
1kg 660円


 1931(昭和6)年に創業し、みそと麹の販売を行う阿部商店。同店のみそは音更の大振袖大豆、赤穂の天塩、道産米を発酵させた麹などでつくられており、ふくよかな甘みが広がる。みその味を決める麹づくりのノウハウは、三代目・阿部利明さんが長年の経験で培ったもの。〈白こうじ〉200g 180円を試してみれば、質の良さを実感できるはず。妻の弥生さんによるみそづくりの指導や、調理器具の貸し出しなども好評。詳しくは問い合わせを。


帯広市東2条南9丁目19
Tel:090・3897・6457(事前に電話連絡を)
営:10時~17時 
休:水・日曜

◆中田園の〈朝味(ともみ)〉
1kg 718円


 地元素材でつくる納豆や大豆もやしが人気の中田園。こだわりの商品はTVや雑誌などでたびたび取り上げられ、全国にファンがいるほどだ。手づくりのみそ〈朝味〉も評判の一品。幕別町・平訳ファームで育てた大豆「大袖の舞」を低温熟成し、素材が持つおいしさを最大限に引き出している。甘みと深いコクを感じられるのが特徴で、一般的なみそに比べて低カロリーであるだけでなく、塩分も控えめ。健康を気遣う人も安心して味わえる。


帯広市東4条南3丁目7 
Tel:0155・24・7757
http://www.nakataen.com/
※注文はホームページ、電話で受け付け。ほかとかちむら産直市場などで販売

◆菊地英樹農場の〈大地の熟成 手造りみそ〉
400g 486円


 昔ながらの製法に昨今の技術を合わせてつくる、無添加のみそ。優しい味は十勝産大豆をはじめ、食塩、米麹、麦麹、清酒といった自然の素材から生まれる。大豆が軟らかくなるまで加熱し、じっくり蒸らすことで滑らかな食感に仕上がるそう。塩気が少ないため、みそ汁にするとだしや具材の味をしっかり感じられる。菊地英樹代表が目指すのは、生産者の顔が見える品。「お客さまの『おいしい』という言葉を聞けるのがうれしい」と、張り切る。


芽室町坂の上8線36
Tel:0155・61・5069
http://farm-million.com/
※注文はホームページで受け付け。ほか藤丸、愛菜屋などで販売

※フリーマガジン「Chai」2018年11月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。