おでかけスイーツ部（２）「Ｃａｋｅ＆Ｃａｆｅ　ＡＴＩＲＯ」

17/11/1

お好みを選ぶケーキセットは、店名ロゴを描いた皿で。苺タルトと、左はサクサクした食感が新鮮なコーヒー風味の〈オペラ〉432円。右は芽室産カボチャと鹿追産紫サツマイモの季節限定〈カボチャのモンブラン〉450円。飲み物は200円引き

“十勝愛”にあふれるケーキ
　店内に入るとケーキのショーケースが正面に鎮座し、色とりどりのケーキ約20種が並ぶ。「ここ、ケーキ屋さんだっけ？」。いやいや、ケーキ職人が開いたカフェなのだ。

　シェフの織田武司さんは高校卒業後、札幌のホテルでパティシエとして修業を積んだ。ミクニサッポロ、帯広の北海道ホテルを経て、前職は十勝トテッポ工房のシェフパティシエ。2年前、念願の店を構えた。

　菓子の基本材料や季節の野菜、フルーツは、可能な限り十勝産。「食に関わる者として十勝のよさを発信する役割がある」。だから作るケーキはどれも、素材を引き立てシンプルだ。

　おすすめは「十勝で一番おいしい」と自負する〈苺タルト〉500 円。しっかり焼き上げた香ばしいタルト生地は、サクサクと絶妙な軽さ。妥協を許さない丁寧な手仕事が伝わる。

「ケーキは幸せになりたいときに食べるもの」と語る。その仕事に携わる誇りが、全てのケーキに満ちる。