2024年4月号

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温活のススメ(4)「お灸で冷え取り習慣」

 運動や食事に加え、冷え性対策としてぜひ取り入れたいのが自宅できる「お灸(きゅう)」の習慣。冷え性に効くツボやお灸の方法について、中川鍼灸整骨院(帯広市)の中川奈奈美さんに聞きました。

冷えに効くツボ4選
※同時に4カ所へ灸を据えてもOK
 冷えの原因は体の活動力の元になる「腎気」の衰え、自律神経の乱れ、筋力の低下など。特に女性は生理の前にホルモンバランスが崩れ、血行が悪くなるのも要因の一つになります。冷え性を放置していると徐々に症状が重く、治りにくくなるので、早めの対策が大切です。

 自宅で簡単にでき、温熱でツボを刺激するお灸は、冷え性対策にぴったり。灸の温もりが、自然治癒能力を高めてくれます。今回紹介するツボは、自宅療養のために教えているもの。まずは3週間、毎日続けて灸を据えてみてください。効果が出るタイミングは人それぞれですが、少しずつ体の変化を感じられるはずです。

 最初の1回目は、ツボ1カ所につき3回据え、2回目からは1回で大丈夫。左右のツボに行いましょう。ドラッグストアにはさまざまなお灸が並んでいますが、初心者には熱さが穏やかなものがお薦め。やけどに注意し、熱さを感じたら我慢せず、すぐに取り外してください。

◇ツボ探しのコツ◇
触れると気持ちが良い、刺激を感じるなど、ツボがある場所には他と違う感触があります

◎足三里(あしさんり)

胃腸をはじめとする内臓の不調に効き、全身に活力を与えてくれる

見つけ方:ひざの皿の下、外側のくぼみに人差し指を添え、小指が当たる箇所


◎三陰交(さんいんこう)

血流をスムーズに促す。生理痛や更年期障害など婦人科系の悩みにも効果的

見つけ方:内くるぶしの高くなったところに小指を置き、人差し指が当たる箇所


◎湧泉(ゆうせん)

生殖器や泌尿器化などに該当し、その名のとおりエネルギーが湧くツボ

見つけ方:足の5本の指を曲げると、中央にできるくぼみ


◎大鐘(だいしょう)

喉や腰の痛みを緩和するほか、泌尿器系にも該当。むくみを取り除く働きも

見つけ方:内くるぶしの下方を押すと現れる、弓状のしわのすぐ下


<教えてくれた人>
中川鍼灸整骨院
鍼灸師・中川奈奈美さん


帯広市西12条南33丁目1-5
Tel:0155・47・4573(完全予約制)
営:9時~12時、14時~19時( 土曜は午前中のみ)
休:日曜、祝日

※フリーマガジン「Chai」2019年1月号より。
※写真/辻博希。写真の無断転用は禁じます。

温活のススメ

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