温活のススメ(3)「ヨガで体はポカポカ、心に安らぎ」
冷え性の原因はさまざまあり、上島さんは「ヨガだけを続けても改善が難しい場合もあります。冷たい飲み物・食べ物を好む方などは食生活の見直し、ストレス過多は自律神経の乱れから冷えを起こやすいので、生活全般を考えていくことが要ではないでしょうか」と話します。
他にも筋肉は熱を生み出す力があるので、冷え性対策には、筋肉量を維持・増やすことが大切としています。首、手首、足首を冷やしてしまうと風邪をひきやすくなったり、体調に不調をきたしやすくなるので、冷やさないようにするのも良いそうです。
今回は、自律神経に働きかける呼吸法を同時に行いながら、指先の冷え(血行不良)改善を促す「アーサナ」(ポーズ)を紹介します。パヴァナムクタは、ヨガの中でウオーミングアップに当たるポーズですが、首や肩、背骨、鎖骨関節、肩甲骨周りを動かし、肩から肩甲骨、指先に向かう血行を促します。十勝毎日新聞電子版の「Chaiでじ」では、パヴァナムクタに続いて行った、足先の冷え性対策に向いている、立位のポーズなどの動画が見られます。家庭でも試してみては。
【パヴァナムクタ】
◇首周辺
(1)あぐらのような姿勢で座り、手のひらを上に向け膝の辺りに置きます。指先は意識して緩め、目を閉じて深く息を吸う。
(2)息をはきながら、顔面と床が平行ぐらいになるまで、頭頂部をゆっくりと下げていく。
(3)息を吸いながら、鼻筋が天井と平行ぐらいになるまで、ゆっくりとあごを上げた後、息をはきながら顔を正面に向ける。
(4)息をはきながら右の耳を右肩に近づけるように傾ける。このとき、左の鎖骨を少し下げるようにする。続けて、息を吸いながら顔を元に戻し、はきながら右と同様に左に傾ける。吸いながら顔の傾きを戻す。
(5)息をはきながら顔を下に向け、顔面と床が平行になるようにする。
(6)首をゆっくりと回す。
(7)顔が下を向くところまできたら反対に回す。
◇肩・肩甲骨周辺
(8)息を吸いながら両肩を耳の方へ持ち上げる。
(9)持ち上げた状態から、肩を後ろへ押し込むようにしながら下げていく(肩を回すようなイメージ)。
もう一度(8)と(9)を繰り返す。
(10)指先を肩に乗せる。
(11)息をはきながら両肘を胸の前に寄せる。
(12)息を吸いながら両肘を後ろに引いていく。
(11)と(12)をもう1度繰り返す。
(13)
(14)再び、両肘を胸の前に寄せ、息を吸いながらそのまま上腕を上げる。
(15)肘が自然に離れるところで、肘を後ろに引く。
(16)肘を下げていく。
(13)~(16)をもう一度繰り返す。
(17)前方に腕を伸ばす。
(18)耳の横まで両手を上げる。
(19)右手で左手首をつかむ。
(20)息をはきながら右に倒していく。
(21)息を吸いながら元に戻る。続いて、左手で右手首をつかみ同様に動く。
(22)ゆっくりと手を下げて膝に戻す。
<教えてくれた人>
上島由佳さん
日本ヨーガ療法学会認定ヨーガ教師、スワミ・ヴィヴェーカナンダヨーガ研究財団インド中央政府公認ヨーガ教師などの資格を持ち、札幌で学会研究や十勝の各種クラスで指導している。上島由佳さんのブログhttps://ameblo.jp/well-being-studio2003flc/
<かちまいアカデミー講座>
「心と体のための疲労回復ヨガ」
講師:上島由佳さん
日時:水曜19時~20時
受講料:3カ月計12回 18,000円(税別)
▼問い合わせ・申し込み:かちまいアカデミー事務局
帯広市西4条南12丁目(長崎屋帯広店4F)
Tel:0155・25・4000
営:10時~17時(13時30分~14時30分は不在)
休:お盆、年末年始
<Chaiビューティーに温活情報>
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http://chai-beauty.jp/tp_detail.php?id=333
十勝毎日新聞電子版内の「Chaiでじ」(https://kachimai.jp/chai/)で動画も紹介しています。
※フリーマガジン「Chai」2019年1月号より。
※写真/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。
温活のススメ
寒さ厳しい季節、冷えで悩んでいませんか? 冷えは女性の健康や美容の敵とも言われています。今回は、体を温める食事やツボ、ヨガ、グッズなどを紹介。日常生活の中で、冷えないカラダを作りましょう。