十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

おでかけスイーツ部(34)「shogetsu(しょうげつ)」

ころんと丸いフォルムがかわいい〈あんドーナツ〉1個120円(税別)。白絞油で揚げるので脂っこさがなくサッパリと食べることができる。お茶やコーヒーのお供にどうぞ

初代から続くあんドーナツ
 足寄町の老舗菓子店shogetsuを訪れたら、〈あんドーナツ〉をぜひ味わって。華やかな洋菓子と肩を並べる人気で、約40年前から続く看板商品なのだ。

 1951年に「松月堂」として店を構えた初代・両角章さん(故人)が生みの親。およそ5cmの一口サイズのドーナツは、家族団らんのおやつ菓子や手土産として重宝されてきた。中には100個単位で注文する客もいるという。

 小麦や砂糖、卵などで作った生地であんを包んで、大豆を精製した白絞油(しらしめゆ)でカラリと揚げる。上質な小豆を炊いて練り上げた甘さ控えめのあんが肝。しっとりと香ばしい薄皮とあいまって、口に運ぶ手が止まらなくなる。

 仕込みから揚げる工程は2人がかりで、今は2代目の和菓子職人・孝明さんと、3代目で洋菓子を担当する修寛さんの二人三脚で作業する。孝明さんが高齢のため、「可能な限りですがファンのために頑張りたい」と、支えてくれた地域に思いを寄せる修寛さんと妻の清香さん。この夏は、変わらぬ味を目指してドライブしよう。

足寄の木いちごで作った甘酸っぱいジャムが入った〈足寄産木いちごプリン〉260円など十勝の食材を使った菓子が多い

人気の焼き菓子を選んだ〈シェフの詰め合わせ〉(写真は1,650円の商品)もぜひ。各税別





<shogetsu(しょうげつ)>
足寄町南2条1丁目
Tel:0156・25・2225
営:9時~18時(日曜、祝日は~17時)
休:火曜

「幅広い世代に喜んでもらえる菓子を作り続けます」と両角(もろずみ)修寛さんと清香さん


おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。

※フリーマガジン「Chai」2020年7月号より。
※写真/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。