おでかけスイーツ部(23)「お菓子の豊月」
ふんわり枕のように
菓子の名は<ピロー>。「枕に似ているでしょう?」とは、豊月の2代目・立野武夫さんだ。その言葉と優しい表情に、フワリとした羽毛の枕と“夢見心地”にいざなわれるような、優しい味を想像した。
豊頃町に根差して64年の老舗。和菓子専門だったが、立野さんが釧路で洋菓子を学んでからは和洋両方の菓子が並ぶ。ピローは、「和洋を融合した商品を作りたくて」と約10年前に完成したという。
皮は和菓子の名脇役である「求肥(ぎゅうひ)」。もち粉を蒸して、砂糖を加えながらさらに練り上げて作る。土台となるスポンジにイチゴを乗せ、それが隠れるほどの生クリームを手際よく絞り、のして切った皮で包む。もちのような伸びを追求したという求肥と、甘さ控えめの生クリームの組み合わせは実に上品。頬張ったときに、丸ごとのイチゴを見つける喜びも醍醐味だ。〈苺〉の他、〈バナナ〉〈栗〉がある。
町内外のファンも多く、「豊頃は人もいいし自然も美しい。ぜひ足を運んで」。夏のドライブルートに、ぜひ。
菓子の名は<ピロー>。「枕に似ているでしょう?」とは、豊月の2代目・立野武夫さんだ。その言葉と優しい表情に、フワリとした羽毛の枕と“夢見心地”にいざなわれるような、優しい味を想像した。
豊頃町に根差して64年の老舗。和菓子専門だったが、立野さんが釧路で洋菓子を学んでからは和洋両方の菓子が並ぶ。ピローは、「和洋を融合した商品を作りたくて」と約10年前に完成したという。
皮は和菓子の名脇役である「求肥(ぎゅうひ)」。もち粉を蒸して、砂糖を加えながらさらに練り上げて作る。土台となるスポンジにイチゴを乗せ、それが隠れるほどの生クリームを手際よく絞り、のして切った皮で包む。もちのような伸びを追求したという求肥と、甘さ控えめの生クリームの組み合わせは実に上品。頬張ったときに、丸ごとのイチゴを見つける喜びも醍醐味だ。〈苺〉の他、〈バナナ〉〈栗〉がある。
町内外のファンも多く、「豊頃は人もいいし自然も美しい。ぜひ足を運んで」。夏のドライブルートに、ぜひ。
<お菓子の豊月>
豊頃町茂岩本町127
Tel:015・574・2150
営:8時30分~19時
休:不定
◆おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。
※写真/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。