2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

おでかけスイーツ部(24)「おびひろ ろまん亭」

店では個性派のモンブランが手に入る。左から、〈ティラミスモンブラン〉350円、看板商品〈チョコモンブラン〉280円(帯広限定1年間特別価格)、〈栗のチョコモンブラン〉400円

元祖のチョコモンブラン
 愛称は、チョコモン。「チョコレートだけのモンブランが食べたいというお客さんの言葉から生まれました」と話すのは、札幌が拠点のスイーツ店「ろまん亭」創業者で代表の新居浩さんだ。

 〈チョコモンブラン〉は、生チョコレートのブーム最中だった20年前に誕生した。ほどなく出品した新宿伊勢丹の物産展では、斬新なコラボに大ヒット。その後、札幌の洋菓子店で一斉に「さっぽろチョコモンブラン」を販売する企画が話題を呼び、スイーツの消費拡大を図る「スイーツ王国さっぽろ」構想の下地を作った。

 土台のチョコロールケーキに、道産の生クリーム使用のチョコクリームをたっぷり載せ、マイルドなガーナ産の生チョコのガナッシュクリームを絞る。濃厚で程よい口どけの3種の“チョコ感”はバランスよく、ついもう一つと手が伸びる。

 帯広の知人の縁で2年前に構えた店では、十勝の食材を使った商品や独自企画も展開する。「チョコモンをもっと知ってもらいたい。ぜひ一度立ち寄って」。十勝での物語は、始まったばかりだ。

十勝黒豆きな粉を練りこんだフィナンシェなど〈帯広自然菓子〉は9種

〈シフォンケーキ〉1,000円もどうぞ





<おびひろ ろまん亭>
帯広市東10条南5丁目5-5
Tel:0155・66・9841
営:10時~19時
休:なし

「カフェスペースでコーヒーと一緒にどうぞ」と新居浩さん


おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。
※写真/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。