2024年4月号

特集/ときめきのプリン&愛しのシュークリーム

おでかけスイーツ部(28)「Pastory Stove House」

〈サホロノトリフ〉8個入り600円(税別)は、ホワイトチョコレートや粉砂糖で仕上げる。店内のスイーツは函館の洋菓子店「スナッフルス」で勤務していたパティシエ・平村太志さんが手作り

手土産にしたい生マシュマロ
 「ケーキのようなマシュマロ」が枕詞の〈サホロノトリフ〉。真っ白なスイーツは、雪景色がよく似合う。

 狩勝峠の麓に2018年春に構えた店の新たな看板商品として、10月から発売した。手土産にもなるスイーツをと試行錯誤したのが、冷凍もできるマシュマロだった。

 煮詰めた砂糖シロップを泡立てたメレンゲに加え、そこにゼラチンやホイップした生クリームを混ぜて、冷やし固める。生クリーム入りのマシュマロは珍しく、ケーキのようにふわりとした食感と、ミルクの味わいが優しい。冷凍してアイスのように食べるのもおすすめ。

 もともと音更町の農家で生まれ育ったというオーナーの塚田佳祐さんは、素材へのこだわりは人一倍だ。十勝産はもちろん、使うのは湧き水、無農薬栽培のビートを自ら煮詰めててん菜糖までも精製するというから、ここのスイーツが体にスッとなじむ訳が分かる。

 「大量生産はせず質のよいものを作りたい。食育事業も考えています」。わざわざでも行きたくなる店が、ひとつ増えた。

日替わりケーキ(1カット300円)

自社農園の小麦で焼いたパン(1個200円)

パンはアップルパイが人気
※すべて税別





<Pastory Stove House(ペイストリーストーブハウス)>
新得町新内西1線128
Tel:0156・67・7108
営:10時~ 16時
休:水曜
※2020年4月2日に帯広市西13条南8丁目1(帯広競馬場内とかちむら)に移転しています。

「地元で毎日食べてもらえるものを目指します」と塚田佳祐さん


おでかけスイーツ部
十勝のスイーツを求めて、Chai編集部が各店を訪問する連載企画です。
※写真/辰巳 勲。写真の無断転用は禁じます。