十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2025年6月号

特集/はじめよう、朝活

はじめよう朝活(1)「私たち朝活応援団~フィールデザイン、十勝バイシクルプロジェクト代表・小川宣幸さん」

私たち朝活応援団
 早朝から始まる自分だけの時間を活用し、充実の毎日を送る2人。それぞれが日々実感する「朝活のメリット」をお教えします。

心地よい1日を呼ぶ早朝のサイクリング

フィールデザイン、十勝バイシクルプロジェクト代表 小川宣幸さん 


 約13年前に友人の誘いでマウンテンバイクに挑戦して以来、すっかり自転車のとりこになった小川さん。デザイナーとして活躍しながら、自転車チーム「十勝バイシクルプロジェクト」の代表を務め、さらにサイクルカフェ・サクラテラスで自転車の楽しみ方を発信している。

 小川さんの1日は、言わずもがなサイクリングから始まる。午前4時30分に起床し、身支度を整えたらロードバイクで自宅を出発。普段から1週間で100kmほど、トレーニング期間には300kmの長距離を走行する。早朝から全力で活動しているが、それは「夜の9時には布団に入ってしまう」という朝型生活のなせる業。「朝の方が自由な時間を取れるし、街が明るく移ろっていく景色が好きなんです。それに早い時間帯は交通量が少なく、自転車でのびのび走れるんですよ」。

 仕事が忙しい時も朝型のサイクルは崩さない。「夜にアイデアが浮かばない時は、諦めて眠ってしまいます。翌朝自転車をこいでいる時に案がひらめくことも。困りごとを”明日の自分“に預ければ不思議とうまくいくんです」。朝早くから始まる小川さんの暮らしには、毎日を充実させるためのヒントがあふれている。

小川さんは、帯広を起終点に十勝管内の12市町村を経由するルート「トカプチ400」をPRする。サクラテラスでマップも手に入る

一人で自転車に乗る日もあれば、「朝練」と称して仲間と一緒に走る日も。小川さんにとって朝は、リフレッシュできる大事なひととき


<フィールデザイン、十勝バイシクルプロジェクト代表 小川宣幸さん>
Profile
 東京都出身。都内の広告代理店で勤務した後、十勝へ活動の場を移す。デザインの仕事を主軸に、自転車普及の活動に携わる。国土交通省認定のナショナルサイクルルート「トカプチ400」のPRや、観光振興プロジェクト「かわたびほっかいどう」の十勝川流域を担当するなど、幅広い事業を手掛ける。



小川さんの朝活フォト
 自転車で走行中に出合った十勝の美しい景色を撮影し、自身のインスタグラムに投稿している小川さん。季節ごとに表情を変える早朝の景色を誌面で紹介!
Instagram:@nobuyukiogawa

2019年1月 幕別町で撮影

2020年11月 帯広市で撮影

2021年9月 池田町で撮影

2023年12月 帯広市で撮影

2024年12月 幕別町で撮影


Comment
 観光者に向けた自転車ツアーは、9時頃に始まることが多いのですが、僕が本当におすすめしたいのは美しい景色が見られる早朝。自転車は気軽に停車できるので、写真撮影にもってこいです。



Sakura Terrace(サクラテラス)
 大きな窓の外に帯広川の桜並木が広がるカフェ。サイクリングのついでに情報収集ができる。ランチやドリンクを楽しみながらひと息付くのもおすすめ。


帯広市東8条南1丁目1-22
Tel:0155・29・5777
営:11時~16時
休:木・金・土曜、ほか不定(5月31日は営業)




毎週日曜日に「モーニングライド」を開催
 サクラテラスでは、誰でも気軽に参加できるオープンライドを実施している。参加者のレベルに合わせて走るので、走力に自信がなくても大丈夫。興味がある人は問い合わせを。

■開催日:毎週日曜(天候により中止の場合あり)
■参加費:500円(ドリンク付き)
■集合場所:サクラテラス
■開始時間:6時30分~(1時間程度)
※自転車とヘルメットを用意して集合すること。申し込みはサクラテラスのフェイスブックへ

※フリーマガジン「Chai」2025年6月号より。
※撮影/辻博希、清田千裕。写真の無断転用は禁じます。