十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

Chai探偵団(5)「十勝地サイダー研究会」

Mission
 駅や道の駅などで見かける〈十勝地サイダー〉について知りたい!(20代・女性)

 乾いた喉を心地よく潤し、炭酸の刺激が気分を爽やかにしてくれるサイダー。「十勝の恵みを詰め込んだ地サイダーを調査してほしい」と依頼を受け、十勝地サイダー研究会の元へ。

 十勝の魅力を発信する商品開発を目的に2011年、中小企業家同友会とかち支部内に「オンリーワン商品開発研究会」が発足。12年〈十勝ワイナリーぶどう果汁サイダー〉、翌年〈広尾オーシャンメリー〉を開発した。これが弾みとなり、14年に「十勝地サイダー研究会」としての歩みを始めた。

 廃番を含めるとこれまでに15種類のサイダーが登場。ブドウやスモモなどの果物系フレーバーはもちろん、黒豆、ビーツなど変わり種の商品も取りそろえる。「十勝は知られていても、各市町村の印象はまだ薄い。特産物や商品名に地名をつけることで、理解を深めてもらえたら」と代表の林秀康さんは期待を込める。

 地元愛にあふれる企業や生産者などが集まり、サイダーを通じて地元をPRする同研究会。19市町村の銘柄がそろうことを目指し、日々試作を重ねながら新商品開発に精を出していた。

今年6月に販売を開始した新商品〈幕別いちごサイダー〉350円。幕別いちご園で収穫した数種類の完熟イチゴを使用。甘さと酸味が口いっぱいに広がる

JR帯広駅構内に設置した専用の自販機。そのほか、道の駅おとふけ、十勝まきばの家(池田)にも 

左から副代表の石山拓さん、代表の林秀康さん、事務局の岩本聖史さん


<十勝地サイダー研究会>
事務局(とかち機構内):帯広市西22条北2丁目23-9 十勝産業振興センター1F 
Tel:0155・67・7771
販売場所などはHPからチェックを

◇今月はランナー団員
探偵団の元気印。ランニングやアウトドアなど体を動かすことが大好き。


Chai探偵団
十勝っ子の「?」を調査し紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2024年9月号より。
※撮影/辻博希。写真の無断転用は禁じます。