十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

心沸き立つ!焼肉!(3)「粋なオトナの遊び『車庫焼肉』に潜入!」

(左)鈴木和也さん(建築士)
心地良さと遊び心を追求し空間をしつらえる車庫オーナー。焼き場担当で最良の焼き加減を見極める目を持つ
(中)高野洋平さん(不動産営業)
「みんなの喜ぶ顔が見たい」とビールや食材の段取りを一手に引き受ける。近い将来、ビールに特化した店を十勝に開業させる予定
(右)仁藤正憲さん(総合建設業営業)
飲む・食べる・撮る担当。SNSにアップする写真を撮影し、アマチュアでありながら個展を開くほどの腕前

 車庫からこぼれるムーディーな明かり。不思議に思って調べてみると、手がかりになるSNSを発見!スタイリッシュな「車庫」のロゴ、そして何よりおいしそうな写真に引かれて“中の人”たちを訪ねた。


車庫とは思えない心地良さと本格的な生ビール
 とある金曜日の夜、音更町の閑静な住宅街の車庫に焼肉と酒が大好きな大人たちが集まる。メンバーは40〜60代までの年齢も職業も異なる男女6人だ。幼なじみだという鈴木さん、高野さん、仁藤さんの3人が〝焼肉愛〞を募らせ、「天候に左右されないから」との理由で、車庫内での焼肉をスタート。やがて仲間が増え、おおむね月1回のペースで開催している。あくまでも真剣な大人の遊び。飲食店ではないのでご注意を。

 コロナ禍を機に写真投稿サイトを開設したのは高野さん。ロゴなどのデザインも手掛けていて、遊び心の中にもセンスが光る。車庫オーナーとして心地のよい空間づくりを担当するのは、もの作りが得意な鈴木さん。アマチュアカメラマンとしても活躍する仁藤さんの写真もフォロワーを引きつける。

 お気に入りの音楽や映画を流しながら、こよいも車庫の夜は更けていく。

オリジナルグッズも!

トレーナーやピンバッチなどをオリジナルで制作


レアなビアサーバー

十勝で唯一という円筒氷冷式サーバーは、高野さんが4月に購入。「スイングカラン」という扱いが難しいタイプだが、柔らかい飲み口と喉ごしになる


自作の排煙ダクト!

住宅キッチン用のシロッコファンと100円ショップのステンレスボウルなどで自作した排煙装置は、簡単に取り外しが可能。おかげで車庫内が快適に!


まるでミニシアター

プロジェクターやスクリーン、スピーカーも完備。映画やミュージックビデオがバックグラウンドを彩る


※フリーマガジン「Chai」2024年7月号より。
※撮影/平栗玲香。写真の無断転用は禁じます。