本日、肉気分（２）「牛肉が食べたい～和の実 榊（さかき）、二善、ごはん屋ゆめあとむ」
２００ｇの牛モモ肉を使用した〈おおそで御膳〉２，０９０円。〈十勝牛カツ御膳〉は３種類用意し、カツの量や使う部位が異なる。牛カツはねぎ塩レモン、岩塩、自家製ステーキソースの３種の特製タレが付き、味の変化を楽しめる
自分好みに仕上げていただく牛カツ
帯広の和食居酒屋「食彩酒楽榊」が道の駅おとふけに出店した和食レストラン。人気の〈牛カツ〉は、程よい甘み、しっかりとした歯ごたえが特徴の北の牧場舎（音更町）産「きのｅ‐びーふ」を高温の油を使い、短時間でカラッと揚げる。サクサクの衣とジューシーな肉のうま味が口いっぱいに広がる。提供時は軟らかいレア肉なため、付属の鉄板の上で焼き、自分好みの焼き加減で召し上がれ。
付け合わせには甘みが強く滑らかな食感の「雪蔵熟成メークイン」を使うなど、和食料理人のこだわりが随所に詰まる。多彩な品々に目移りする数量限定の〈とかち小鉢御膳〉１９８０円など、十勝の食をぜいたくに堪能しよう。
季節によって変わる新鮮な魚介を使った〈刺身定食〉１，５８０円もお薦め
＜きのｅ－びーふ＞
北海道産の飼料のみでストレスなく育てる黒毛和牛。赤身の部分が多く、口どけがよい脂が特徴。天然氷を利用した氷室でムラなく熟成させることで、コクと軟らかさを引き出す。
音更町なつぞら２（道の駅おとふけ内）
Ｔｅｌ：０１５５・６５・０９７８
営：１０時～１８時（ＬＯ３０分前）
休：４月～１０月なし、１１月～３月月曜、年末年始
スタッフの西龍一郎さん
〈サーロインステーキ〉１，９８０円。ランチなら小鉢やごはん、みそ汁がついた〈鹿追牛ステーキセット〉２，３００円がイチオシ
鹿追町 二善
希少なブランド牛をニンニクしょうゆのステーキで
希少な「とかち鹿追牛」は甘くあっさりとした脂と軟らかな赤身のブランド牛。ニンニクしょうゆが掛かった１８０ｇのステーキは、鉄板の上で音を立てて運ばれてくる。オリジナルメニューの〈牛肉コショー鍋〉１人前１，８００円（要予約、注文は４人前から）も絶品。鹿追牛の脂と黒コショウの爽やかな辛みがよく合う。
社長の高尾幸弘さんは食肉加工の資格を持つ「肉のプロ」。鹿追の生産者の北斗農場と親交が深い。現在、娘夫婦が得意の肉料理の味を受け継いでいる。
＜とかち鹿追牛＞
ホルスタイン種と黒毛和牛を掛け合わせた。黒毛和牛の軟らかな肉質を引き継ぎつつ、脂が少なめのホルスタイン種らしい特徴も持ち、味と肉質のバランスが良い。
鹿追町元町１－１０
Ｔｅｌ：０１５６・６６・２４４１
営：（ランチ）１１時～１３時３０分、
（居酒屋）１７時～２２時
休：（ランチ）土・日曜、（居酒屋）不定
（左から）奥さまの未夢さんと店長の林大貴さん
〈十勝清水夢のミニコラボ丼〉１，６８０円。〈十勝清水牛玉ステーキ丼〉は「ご当地グルメグランプリ」を受賞
清水町 ごはん屋ゆめあとむ
注目の牛肉グルメを一度に楽しむコラボ丼
牛肉を使った２種類の丼を一度に味わいたいなら〈十勝清水夢のミニコラボ丼〉をぜひ。コラボしているのは、特製味噌（みそ）だれで仕上げた十勝若牛のステーキにまろやかな卵が絡む〈十勝清水牛玉ステーキ丼〉と、今年１月に「第１２回全国ご当地どんぶり選手権」で金賞に輝いて話題の〈十勝牛とろ丼〉。凍らせた「牛肉フレーク」を熱々ご飯でとろけさせて楽しむ逸品だ。
食後には併設の「ゆめかふぇ」で十勝アルプス牧場の生乳を使った〈超絶生ソフト〉もいかが。
＜十勝若牛＞
豊かなうま味が特徴。軟らかで肉汁あふれる赤身肉は、脂肪が少ないのにパサつかず、冷めてもおいしい。
清水町南１条１１丁目
Ｔｅｌ：０１５６・６２・１２３４
営：１１時～１５時（ＬＯ３０分前）、１８時～ＬＯ２０時３０分
休：不定
店主の佐々木昌三さん
※フリーマガジン「Ｃｈａｉ」２０２３年５月号より。
※撮影／長尾悦郎、スタジオ・イッセイ 高橋一生、鎌田廉平。写真の無断転用は禁じます。
本日 肉気分
肉を食べたい―。十勝には、そんな強い気持ちを叶えるうまい肉が勢ぞろい。初夏を感じ始めた心地よいシーズンに、肉を目指してドライブするのもまた一興。フードバレー十勝が誇る、肉料理の数々をご賞味あれ！
