十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

本日、肉気分(1)「牛肉が食べたい。~よねくら、tobachi(トバチ)」

 十勝にはうまいブランド牛もたくさんいる。ちょっと足を伸ばして、いつもより「いい肉」を堪能しよう。

〈いけだ牛サーロインステーキ〉4,500円は、調理の仕上げに十勝ワインを振って風味付けしている。付け合わせに、町内の多田農園のポテトを使っているのも心憎い。サラダ付き


池田町 レストランよねくら
正統派のごちそう!老舗のサーロインステーキ

 JR池田駅すぐ前の駅弁屋として長い歴史を持つ、列車待ちの観光客も多く訪れる名店だ。こちらでいただけるのは、ブランド牛として名高い「いけだ牛」のサーロインステーキ。ごちそうといえば誰もが思い浮かべる正統派の雰囲気がある。

 鉄板に載る200gの肉はレモンとバターでおめかしし、付け合わせの野菜も色鮮やか。町特産であるワインの副産物を飼料に育った牛の肉は、赤身の味が濃いうえ脂もうまい。程よくサシが入った肉をミディアムレアで頬張れば、軟らかくとろける肉質に驚く。特製デミグラスソースをつけると違った味わいに。

定番土産の〈バナナ饅頭〉は店内でも楽しめる。8本、ミルク付き670円


<いけだ牛>
 池田町内で生産・飼育された「あか牛」。ワインの製造過程での副産物を飼料に加えて育てる。程よい霜降りだが余分な脂肪が少なく、風味が豊か。

池田町大通1丁目27
Tel:015・572・2032
営:9時~17時(LO1時間前) 
休:木曜

代表取締役の米倉寛之さん




注文を受けてから焼く〈tobachiハンバーグ(180g)〉1,200円。アツアツの鉄板で焼く音に食欲がそそられる。ソースはデミグラス、オニオン、おろしポン酢からお好みで


上士幌町 HAMBURG&STEAK tobachi(トバチ)
あふれ出る肉汁に胸が高鳴る

 人里離れた場所にポツンとたたずむ同店は、町内外の子どもからお年寄りまで幅広い層が訪れるほどの人気ぶり。看板メニューの〈tobachiハンバーグ〉は、十勝ナイタイ和牛をベースにし、十勝産牛肉の赤身を独自にブレンド。表面に焼き色を付けてから、フタをして蒸らし、中までじっくり火を通す。余熱で丸々と厚みが増したハンバーグをナイフで割った時の、あふれんばかりの肉汁がたまらない。

 肉をもっと欲張りたい時は〈ハンバーグ&サガリカットステーキ〉2,200円をぜひ。このボリュームと満足感に、店を出る頃にはきっと「また来よう」と決心する。

酸味と甘味のバランスが丁度良い〈自家製ハニーレモネード〉450円。さっぱりとした風味は暑くなるこれからの季節にもぴったり


<十勝ナイタイ和牛>
 十勝産の黒毛和牛かつ上士幌町で肥育されている和牛。その中でもA5、A4ランクの肉のみ。霜降り和牛でありながらくどさはなく、さっぱりとした口溶けと上品な味わいが特徴。

上士幌町居辺東15線229-1
Tel:01564・2・5183
営:11時~17時(LO30分前)
休:火曜、第1・3月曜

店長の横川博紀さん


※フリーマガジン「Chai」2023年5月号より。
※撮影/辰巳勲、辻博希。写真の無断転用は禁じます。