十勝毎日新聞電子版
Chaiでじ

2024年11月号

特集/レトロかわいい十勝

いいものfromトカチ(43)「ひつじづきの『小さな折り鶴のアクセサリー』」

〈小さな折り鶴のアクセサリー〉2,420円。折り鶴の大きさは、上から約2.3cm、1.8cm、1.2cmとつくりが細かい。金具は、樹脂製、金属製のイヤリングやピアスなど付け替えることも可能

 誰もが一度は作ったことがある折り鶴。折ったとしても、その活用まで考えることは多くないのでは。「ひつじづき」の中川菜都紀さんの手にかかればかわいらしいアクセサリーに様変わり。〈小さな折り鶴のアクセサリー〉は「どこまで小さく鶴を折れるか」と好奇心のもと制作したのがきっかけで出来た作品です。約1.2cmの一番小さい鶴はよく見ないと判断がつかないほど。大小異なる鶴を組み合わせ3連のアクセサリーに仕上げました。

 緻密なアクセサリーは、千代紙、トレーシングペーパーなどの折り紙でできています。作業にピンセットなどは使用せず、指先だけで器用に折ります。鶴にピンを指して羽を開くときが一番緊張するといい、繊細なつくりゆえ、破けることも多いそう。仕上げは、羽、体、頭と部分ごとに筆で丁寧にレジンを塗ってコーティングをします。重ね塗りをするそのひと手間が立体感とツヤをだし、より魅力的な作品に。

 羊が好きでブランド名を「ひつじづき」と名付けただけに「羊をモチーフにしたアクセサリーなども作れたら」と中川さんは表情を緩めます。春が近づくこの季節、装いを新たにアクセサリーを身に着けて、お出掛けしたいものです。

<中川菜都紀さん>
浦幌町出身。旭川の教育大学を卒業後、ホテル、図書館司書として働き、2020年にひつじづきとして活動を始める。地元浦幌町産や本別町産のとら豆や白花豆などの豆類やコーヒー豆を使ったアクセサリーを手掛けている。


問い合わせはインスタグラムのDMにて。十勝ヒルズなど、管内のイベントを中心に出店。対面販売のみのため、インターネットでは取り扱っていないのでご注意を

いいものfromトカチ
Made in 十勝の良質な雑貨を紹介するChaiの連載です。

※フリーマガジン「Chai」2023年4月号より。
※撮影/辰巳勲。写真の無断転用は禁じます。